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ガーデニング
藤屋翔子

ミントの鉢での育て方【ハーブ・家庭菜園初心者ガイド】

清涼感ある香りで、ハーブの代表格ともいえるミント。水やりや肥料、挿し木の方法など、鉢・プランターでの育て方をお教えします。ベランダや室内での育て方だけでなく、水耕栽培の方法もご紹介するので参考にしてみてください。<人気グリーンショップ「ブリキのジョーロ」オーナー・勝地末子さん監修>

ミントの育て方

ミントの苗を買ってきたら、まずは植え替えをしましょう。
ミントはとても丈夫な植物なので、土選びや水やりのコツ、好む環境など、育て方の基本をおさえれば、家庭菜園の初心者でも上手に栽培できます。

 

置き場所
ミントは日当たりと風通しのよい場所を好みますが、とても丈夫なので午前中の日光が当たる半日陰くらいでも元気に育ちます。
寒さに強いので冬でも屋外で栽培可能。
室内で育てる場合は、窓辺など日当たりがよい場所で風通しよく管理しましょう。

 

水やり
ミントは乾燥が苦手なハーブなので、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。
水をやりすぎても根腐れを起こすので、かならず土の様子を見るようにしましょう。
たとえば「1日に1回」など回数を目安にしてしまうと、夏と冬では土の乾燥具合がまるで違うため水やりが足りない、もしくはやりすぎなんてことに。
春と秋も同様に注意して水やりをしましょう。

 

土・肥料の選び方
ミントが好む土は、水はけと水もちがよい土。
初心者の方は、あらかじめバランスよく配合されたハーブ用の土を使うのがおすすめです。
肥料は、新しい芽が出る3月ごろに緩効性化成肥料を少し施せばOK。
肥料を与えすぎると香りが弱まるので注意しましょう。

 

剪定
植えつけ後しばらくすると、葉が茂って蒸れの原因になるので収穫を兼ねて定期的に剪定します。
カットする位置は、新しい葉が出てきた節の少し上。
さらに、雨が多く気温があがる6〜7月には根元から1/3程度を残して大胆にカットする「切り戻し」という作業を行いましょう。

 

植え替えの時期
ミントの植え替え適期は真夏をのぞいた3〜10月。
生長スピードがとても早いので、基本的に植えつけてから1年ほどたったらひとまわり大きな鉢に植え替えます。

 

病害虫について
ミントは病害虫の心配はあまりありませんが、ヨトウムシやナメクジなど新芽を食べる害虫には注意が必要。
アブラムシやハダニなど、葉の汁を吸う虫にも気をつけましょう。
こまめに様子を見て、大きな虫は見つけ次第捕殺、アブラムシやハダニは指でつぶしたり歯ブラシでこすり落としてそれ以上増えないようにします。

 

(写真 森 勇馬)

初心者でも手軽にできる! ミントの増やし方

生育が旺盛なミントは、挿し木で簡単に増やすことができます。
方法は、土にさすか水耕栽培にするかの2種類。
先端から4節くらいの位置でカットして下のほうの葉を落としたら、土にさす場合は5分ほど水につけてから土にさして。
水耕栽培の場合はそのまま水を入れたグラスにさして、直射日光が当たらない場所で管理します。
水を毎日交換して、7〜14日して根が出てきたら土に植え替えます。

 

ミントの育て方はいかがでしたか?
たくさん収穫して、料理やお茶、入浴剤など暮らしの中で活用してみてください。

(写真 森 勇馬)

 

グリーンショップ「ブリキのジョーロ」

今回監修いただいた勝地末子さんのグリーンショップ「ブリキのジョーロ」。
1階では観葉植物や切り花、鉢、ジョーロなどを販売。
テラリウムのための容器や材料などもあるから、ぜひそろえてみては?
階段をあがって2階へあがると、植物といっしょに飾りたくなるヴィンテージ雑貨も。

 

多肉植物コーナーもあり。レアな品種など幅広いラインナップが魅力です。
高低差をつけたディスプレイも参考になります。

グリーンショップ「ブリキのジョーロ」

 

勝地末子さんグリーンショップ「ブリキのジョーロ」(東京・自由が丘)オーナー。グリーンスタイリストとして、アレンジ制作やディスプレイ提案、庭のプランニングなどを手がける。著書に『多肉植物、エアプランツ、苔、蘭でつくる はじめてのテラリウム』(エクスナレッジ)など。

ブリキのジョーロ