- 田中宏亮
- 兵庫県尼崎市生まれという生粋の阪神ファン。
新聞記者や編集プロダクション、ハーレーダビッドソン専門ウェブマガジンの編集長を経てフリーに。現在はオウンドメディア「LIGブログ」編集者や生活情報サイト「オールアバウト」バイクガイドを掛け持つフリーライターとして活動中。
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【これぞ男の隠れ家】夢に見た憧れのバイクガレージ完全再現に挑戦!
バイク乗りなら誰もが憧れる理想のガレージライフ。実際に手に入れるとなった場合、どうプロデュースしていくのが良いのでしょう? 今回、コンテナガレージでどこまでその世界観を再現できるのか、日頃よりマニアックにカスタムしたハーレーダビッドソンに乗るライターが予算の限りを尽くし、ガレージカスタムに取り組んでみました![PR]
目次
乗り物好きなら誰もが憧れる自分のガレージづくり
こんにちは、ライターの田中宏亮です。
ご覧のとおり根っからのバイク乗りで、プライベートに仕事にとバイクで出かけていっています。No Bike, No Lifeな野郎ですいません。
こちらが僕の愛車 ハーレーダビッドソン・スポーツスター XL1200R。排気量1,201ccのエンジンを積んだスポーツタイプのハーレーで、ノーマルモデルと比べるとまるで違う姿にカスタムしちゃっています。ここまで作り上げてくれたのは大阪にあるトランプサイクルというショップで、そもそもこのスタイルを目指したのは……(パコマ編集部注:あまりに話が長かったので割愛しました)。
……という感じで、自分が思い描いた理想のバイクとともに過ごすワタクシですが、さらにもう一段上の夢として存在するのが「ガレージライフ」。
ガレージが当たり前のように備わっている本場アメリカのガレージ雑誌を読むのも大好きで、いつか自分のガレージを手に入れられたときのことを夢想しながらしょっちゅう読みふけっています。
想像するのは、ハーレーやクラシックカーの佇まいによく似合うビンテージアメリカンの世界。使い古した感がたまらない空間を、工具キャビネット、レザーのソファ、ウッドボード、サインプレートなどで彩り、ガレージ内にボン・ジョヴィやエアロスミスが流れる世界に仕立てたい。そこに愛用のヘルメットやジャケットを飾り、そして愛してやまないバイクが飾られる……そんな想像をするだけでご飯7杯はいけますね。
と、そんなわがままな夢を実現せんと、自分の欲求全開で無垢なコンテナガレージを思う存分コーディネートさせていただくことになりました!!
舞台は東京・新小岩の賃貸コンテナガレージ「EERF」
東京・葛飾区の新小岩に誕生したメゾネットタイプの賃貸ガレージ「EERF」(イールフ)が今回僕に与えられた自由なキャンバスです。
このブラックとホワイトを基調にしたコンテナのヘビーデューティな佇まいに、既に男心がくすぐられてしまいます!!
▼9つあるガレージのうちの1棟がこちら。
▲なんと…2階にはさらに”コンテナ”というイメージをはるかに超えるような、開放的な明るい空間が!
1階は電動シャッター付きガレージで、2階はトイレ、シンクに空調まで完備されフローリングの敷かれたフリースペースとなっています。ガレージの広さは、クルマ一台入れて心置きなく扉を開けられるほどの広さ。バイクだと大いに持て余す広さですが、だからこそ眺めたりメンテナンスしたりするスペースに割けるのです。
クルマやバイクといった乗り物好きのための趣味空間としてはもちろん、クルマ移動が多いお仕事をされている方の事務所としても活用できる「EERF」。もちろん今回は仕事のことなど度外視して、完全なる俺的趣味空間として隅々まで彩っていこうと思いますよ…!
こんな広々とした空間を自由に使っていいだなんて!それでは、この無垢なガレージをデコレーションするためのアイテムをかき集めていきましょう!
バイクガレージに欠かせない工具キャビネットを求めて
バイクガレージに不可欠なものと言えば、メンテナンスのための工具キャビネット。何をおいてもこれがないと話が始まりません。
そこでまず足を運んだのが、以前から気になる工具を見に訪れていた千葉・柏の工具専門店「ファクトリーギア柏店」です。
ハーレー乗りにとって重要な工具選び。というのも、アメリカ製のバイクなので、一般的なミリ仕様のものではなくインチ規格の工具を買い揃えねばなりません。そのうえ僕のハーレーはがっつりカスタムしており、取り替えられたパーツがミリネジなどで取り付けられているから、ミリとインチの両方を揃えねばならないという……。何かとめんどくさい乗り物なんです、ハーレーって。
工具に詳しい人なら「やっぱスナップオンだろ!」というところかと思いますが、赤いカラーが特徴的なスナップオンだと、自分がイメージするビンテージ感あふれるガレージにはちょっとミスマッチ。やはりキャビネットはブラックで、工具のカラーもシックなものにしたい。
選んだのはファクトリーギアいちおしのブランド「Deen」の工具一式。真っ黒なキャビネットに白いグリップの工具一式、これなら自分が思い描く世界観にぴったり。決まり!
モーターグッズで雰囲気を高めていく
サインプレートにダストボックス、フロアマット、ナンバープレートなどなど、アメリカンガレージに必ず見られるモーター系グッズも欠かせません。最寄りのクルマ用品店にもいろんなグッズが揃っていますが、ここはやはりアメリカの匂いがするアイテムにこだわりたい。
そこでやってきたのが、神奈川・本牧に居を構えるカー&バイクのアメリカングッズ専門店「ムーンアイズ」。
ここはカリフォルニアに本社を持つギョロ目のエンブレムが印象的な「ムーンアイズ」の日本本店で、クラシックカーやクラシックバイクを中心に描かれる古き良きアメリカの世界からインスパイアしたアイテムを「これでもかっ!」ってぐらい取り揃えているのです。
そうそうそうそう!「BIKERS PARKING ONLY」とか書かれたサインプレートとかを自分のガレージに貼っちゃいたい! 2フロアある店内をぐるぐる回るだけで妄想が暴走しそうです。
▲クッションやミニ工具ボックス、小物入れのほか、キーボックスやTシャツなどなど手当たり次第買い集めてしまいました。自分のガレージという空間が生み出す魔力のなせる業(わざ)と言っていいでしょうね、ええ。
なんと、サインペイントをプロのピンストライパーにオーダーする!!
この「EERF」を下見した際に気になっていたのが、この黒板ボードの壁。チョークアートを描いてもいいし、カッコいい棚を置いてもいいし、バイクのポスターをかけちゃうというのもテですが、それだとわりとありきたりかな…。
そこで一考し、ある方法に辿り着きました。
それは、サインペイント! カフェやレストランの壁一面に美しく描かれる文字ありきのデザインペイントのことです。もちろんそこらへんの壁に落書きされるようなものではなく、プロのペインターによるリアルアメリカの再現を狙おうと企みました。
今回、サインペイントを依頼したのは、ハーレーに新しいデザインを加えるピンストライパーのKID KUSTOM PAINTさん。もちろん彼も、ハーレー乗りです!
39歳のときに一念発起して渡米、本場のプロのピンストライパーのもとで修業をしたという、リアルアメリカのグラフィックを知る御仁です。ピンストライプのほか、サインペイント、チョークアートまで幅広く手がけられています。恐る恐るお願いすると、ふたつ返事で快諾してくださいました。
▲KIDさんが工房にしているガレージにも数々のアメリカンなグラフィックがいっぱい
打ち合わせからラフをおこし、ボード選び、そして実作業というのが今回の流れ。そのなかでKIDさんと長く議論を重ねたのが、「どんなガレージにしたいのか。それによってデザインやフォント選びも決まってくる」ということでした。
「おまかせするので、カッコよくしてください」
と言っちゃえばカンタンなのですが、それではこだわりも何もあったものではありません。自分が理想とする世界観のバックボーンがどんなものなのか、それを明確にするところからデザインは始まるというのです。
ひとくちに”アメリカ”と言っても、西海岸と東海岸でカルチャーがまるで異なりますし、60’sや70’s、80’sなど年代によって色使いや色の数、デザインそのものも違ってきます。
そこで軸となったのが、ガレージの主役である我が愛車。僕のハーレーは「クラシカルなスタイルのレーシングバイク」がカスタムコンセプトなので、シンプルなカラーリングとデザインでモノトーンな世界を楽しませる1960年代テイストでまとめてもらうことにしました。
「どんな言葉で表現する?」というKIDさんの問いに、今僕が勤めるウェブ制作会社のコンセプトである「Life is Good」で即答。制作期間なんとたったの3日というタイトなスケジュールながら、丁寧な仕事をしていただき……
完成! 約1メートル四方のボードに、古き良きアメリカの息吹が吹き込まれました。
実は今回、一番悩ましかったのがこのボード選びでした。というのも、ハンドメイドでのペイントとなると、
- コーティングされていない木のボード
- すでにコーティングされているボード
のどちらかを選ぶ必要があり(アクリル板という手もありますが、クラシカルな雰囲気を重視してウッドボードにしました)、今回は後者をチョイス。ところがこのコーティング材と塗料の相性があまり良くなかったそうで、塗料の乗りの悪さから乾ききるまでにちょっと時間を要しました。
近年、特殊なコーティング技術によって便利なボードが市場に出てくるようになりましたが、どういう素材が用いられているかわからないことも増え、昔ながらの塗装との相性が難しくなっているのだそう。こうしたペイントをやってみたいという方は、ボード購入時にどんな素材でコーティングされているかあらかじめよく調べておくべし、です!
いよいよガレージの配置を仮組み そこにバイク乗りの視点を加える!
すべてのグッズが出揃ったところで、早速ガレージのデコレーションに取りかかります。チェアやテーブル、棚といった大きな家具類は、東京・浅草橋でレンタルスペースやビンテージ家具の貸し出しを手がける「MACRI」(マクリ)にオーダー。
あらかじめガレージ本などでイメージを伝えた上で、必要な家具を相談。スタイリング提案として持ってきていただいた家具を仮設置し、だいたいの感じを掴んでいきます。そのうえで、
・ヘルメットやグローブ、ジャケット類は近い場所に固めたい
・工具キャビネットはバイクのすぐ近くに置いておきたい
・ソファから眺めたときのバイクの角度にもこだわりたい
といったバイク乗りだからこその視点で配置を細かく決めていきました。
もちろんバイクはガレージのシャッター前、向きだってカッコよく発進するよう後ろ向きに駐車します。こうして最後の配置換えを行って……
ついに完成!
で・き・ま・し・た〜〜〜〜!!!
何もなかったコンテナガレージが一転、ビンテージアメリカンのテイストあふれる世界へと変貌を遂げました!!!
▲ガレージ内でくつろぐこともできる最高のソファ空間…
▲ヘルメットもカスタムしたものなので、世界にひとつしかない大切なものたちなんです
▲ブラックカラー「Deen」の工具キャビネットは、ハーレーダビッドソン純正のケミカルなどともバッチリはまりますね
▲ハーレー乗りに欠かせないジャケットたちもガレージ内にディスプレイ
ガレージの内部、隅々を切り取って見ても…実に絵になりますよね(涙)?!
(…ええ、自画自賛です。)
KIDさんに手がけてもらったサインボードもしっかりと雰囲気を醸し出してくれています。
(いつまででも眺めていられる…。)
バイク磨きやメンテナンスも一段と楽しく、ニヤニヤがとまらない……!
…ダメだ、こんな空間を手に入れたら、家に帰る気なくしちゃう。居心地がよすぎて、とても離れる気になりません。乗り物好きには説明不要とも言える至高の空間がここに完成したのです。
バイクもガレージも同じ、明確なコンセプトに基づいた世界観があれば、想像以上のものを生み出すことができるのですね。自分好みのカスタムに囲まれ最高すぎて、もうずっとここで過ごしていたいです。
うおお高まっているぜええ〜〜〜……あれ?でも待てよ…何か忘れている気がする。
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あっ。
しまった、1階のプロデュースにすべて予算をつぎ込んじゃって、2階のメゾネットのことをすっかり忘れちゃってた。
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ま、仕方ないか。
また予算がたまってから考えよう。そんなわけで今日のところはシュラフで一休みしておこうと思います。
[PR]提供元:株式会社ストレージ王
メゾネット型賃貸ガレージ「EERF」
あなただったらどんなカスタムで使いますか? 妄想を掻き立てられるメゾネットタイプの賃貸ガレージ「EERF イールフ」の第1号が、5月末・新小岩にオープンです!
収納に特化した「ストレージ王」もあります
趣味やワークスペースの活用としておすすめの「EERF イールフ」。一方、収納に特化したトランクルームの「ストレージ王」もあります。
自転車や普段あまり使わないアウトドアグッズなど、趣味にまつわるギアたちをこちらのトランクルームに収納しておくことで、お家をすっきり快適にすることが可能に! 空調や防犯カメラなどが設置されているのもポイントです。
中には棚など配置し、お家のクローゼット感覚でスペースを自在に使用できます。目的に応じて、あなたの大切なものをぴったりと収めておけちゃいますね!
[取材協力]
ムーンアイズ http://www.mooneyes.co.jp/
ファクトリーギア http://f-gear.co.jp/
MACRI http://macri.jp/
KID KUSTOM PAINT http://www.kidkustompaint.com/
ハーレーダビッドソンジャパン http://www.harley-davidson.com/content/h-d/ja_JP/home.html