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おススメ野菜16選と、それぞれの栽培適期や特性をご紹介!初心者から経験豊富な方にも役立つ、野菜を育てる前に知っていると役に立つ情報も。
日照りと風通しを考慮しながら、季節に合わせた野菜を育てる計画を立てることが大切。まずはそれぞれの野菜に適した土のpHや属科といった性質を知る必要があります。おススメ野菜別に、栽培適期や特性をみていきましょう。
#01.玉ねぎ(ユリ科)
種をまいた後、土の上から不織布を張ることで乾燥防止、害虫予防、発芽率を高める効果あり。根を約3cmほど残して切り、水に10~15分ほど浸けてから植えると活着がよくなる。
#02.きゅうり(ウリ科)
本葉2~3枚で、根鉢が回る前に植え付ける。黒マルチを使用すれば、泥ハネや乾燥、雑草を防止することができる。縦に成長するため、ベランダ菜園にも適している。
#03.なす(ナス科)
育てる量を重視するのであれば、接ぎ木苗が◎。味わいを楽しみたいのであれば、自根苗がおすすめ。他の野菜に比べて肥料を好むため、定期的に追肥しよう。
#04.ししとう(ナス科)
寒さに弱いため、5月以降に植え付けを。実つきをよくするためにも、元肥をしっかり。成長すると次々に実をつけるので、肥料ぎれを防ぐために、まめに追肥をすること。
#05.つるなしインゲン(マメ科)
根に根粒菌が共生しやすいため、元肥は少なめに。マルチを張り、土壌環境をよくすることで、良質なサヤが実る。収穫時期を逃すと 品質が落ちるため、早めに刈り取ること。
#06.芽キャベツ(アブラナ科)
活着するまでは、遮光ネットを使用し、乾燥と暑さから守りたい。追肥は有機質肥料を使うのがおすすめ。芽の成長を助けるためにも余分な葉は取り除くこと。
#07.ミニトマト(ナス科)
寝かせ植えにすることで、根がたくさん張り、長期間収穫が可能。病原菌からトマトの株を守るためにも、雨よけ栽培は必須。刈り取り前の裂果防止など効果はさまざま。
#08.小松菜(アブラナ科)
雪さえなければ一年中、種をまくことができる。病害虫に侵されやすいので、対策として防虫ネットでトンネルを作ろう。秋ごろまくと病害虫が減るので育てやすい。
#09.じゃがいも(ナス科)
種イモの一片を50~60gに切り分け、草木灰を付けてから行う。25~30cm間隔で並べ、覆土をしてから肥料をまく。大きく育てるために芽欠きを行い本数を減らす。
#10.にんにく(ユリ科)
乾燥に弱いため、対策として黒マルチを敷いて育てるのがおすすめ。追肥は3ヶ月目以降にすること。春先に乾燥が続くと葉枯れ病などの生理障害が発生しやすいので注意。
#11.大根(アブラナ科)
冷涼な気候を好むため、植え付けは春と秋の時期に合わせて品種を選びたい。根が地中深く成長するので、通気性と排水性、保水性に優れた用土で育てることが大きく育つコツ。
#12.リーフレタス(キク科)
ポリポットやセルトレイにまいてから育てる。防虫ネットで作ったトンネルのなかで育苗。元肥に配合肥料を加えて使うと、甘みが増す。高温多湿に弱いので梅雨前の収穫がおススメ。
#13.枝豆(マメ科)
元肥に米ぬかを混ぜるとおいしく育つ。他の野菜に比べてあまり肥料を必要としないため、肥料を与えすぎると間延びして、実がつきにくくなる恐れがあるので注意して。
#14.落花生(マメ科)
種まき後に鳥に食べられないように不織布を張る。土が乾燥しているのであれば、そのつど水やりをするのも忘れずに。降雨後には中耕をし、地中に空気を入れよう。
#15.トウモロコシ(イネ科)
根は深くまっすぐ張るため、土は深めに耕して元肥は他の野菜に比べて深い位置に施そう。また受粉を確実に行うためにも、同じ場所に同種のものを複数本栽培すること。
#16.里芋(サトイモ科)
高温性多湿を好み、乾燥に弱いため半日陰に 植えて乾燥を防ぐ必要がある。水不足で一度萎れてしまうと回復までに時間がかかるため、植える場所を選ぶことが重要。
―種袋は野菜作りの情報の宝庫。
まずは種袋の裏側を確認してみましょう。まきどきや収穫期が地域により異なるので、育てる地域にあったものを選びたい。はじめて育てる場合は、病気に抵抗力のある品種を選ぶのがおすすめ。保管の際は冷蔵庫に入れておきましょう。
夏と秋の収穫に適している、寒玉早生種の種袋。肥大性に優れ、玉の形状は厚みのある甲高扁円球に育つ。
タキイ種苗/キャベツ・YR楽山
メーカー商品ページ
―苗もほかの生き物同様、いかに元気かが大事。
苗は生き物。元気で健康なものを選んで育てましょう。良い苗の特徴は、葉の色が青あおとし、間伸びしていないもの。また、ポットの底を確認して、根が回りすぎていないことも重要です。病気や虫に侵されていないかも確認しましょう。
ふたつの苗を見比べると、一目瞭然。注目すべきは、苗の下にある双葉。双葉は人間に例えると赤ん坊のようなもの。不健康だと植えてもしっかり成長してくれない場合も。
「野菜作りに重要なのは計画・土作り・管理です」。そう語るのは、野菜作りのプロフェッショナルである加藤正明さん。なにを育てたいか決めたら、野菜の特性や栽培適期を知ること。どんな環境が必要かとどんな時期に育て始めるべきか。それが最初のステップです。
NHK趣味の園芸「やさいの時間」にて、番組発足より栽培管理と講師を担当。平成20年度・第38回日本農賞の団体の部において、練馬区農業体験農園園主会として大賞を受賞。著書に『加藤流 絶品野菜づくり(万来舎)』など。