- Pacoma編集部
- このWebマガジンと月刊フリーペーパー『Pacoma パコマ』の編集部です。自分の手で心地よい暮らしをつくりたい、ホームメイドな人たちを応援する楽しい記事を日々模索中です!
1日で作れる!職人が教える【美しい木工家具】の作り方
ホームセンターで入手できる木材で、木工家具をDIYしてみませんか?コツさえ掴めば、本格的な家具だって1日で作れちゃいます!家具職人の石川隆一さんが、『シェルフユニット』と『組み立て式テーブル』の作り方をレクチャーします。どちらの木工家具も、お洒落な見た目なうえに機能的。自分の生活空間にジャストサイズのものを作れるのは、DIYならではの醍醐味です♪
本格仕様で1日で作れる!
美しい木工家具をDIYしてみよう
自分の生活空間にジャストサイズのものを作れるのはDIYならでは。ホームセンターで入手可能な木材をその場でカットしてもらってできる木工家具に挑戦しみましょう!
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教えてくれた先生|石川隆一さん
家具職人。ICSカレッジオブアーツ卒業。MITSUBISHI CHEMICALJUNIOR DESIGNER AWARD2011にて日比野克彦賞受賞。http://ukechi-kagu.com/
変幻自在!『シェルフユニット』
BOXの数や組み合わせ方はアイデア次第。
単体でも使える木箱を組み合わせて、部屋に合わせた形状や色に仕上げましょう。ボルトとナットでカンタンに木箱を接続。さまざまな形に組み合わせて使えます。
必要な材料はコレ!
- ラワン合板の3×6板×2枚(910×1820×15mm)
- フランジボルト(M8×40mm)×32個
- 細ビス(35mm)×144本
- 紙ヤスリ(中目~細目)
- ワトコオイル
[ホームセンターへ出す木取り図]
3×6板、厚さ15mmのラワン合板1枚で4個の箱ができる。2枚で9個できる計算に。※寸法は全てミリ単位
ホームセンターでカットした合材にドリルドライバーで穴を開けます。穴の位置は右側は縦40mm×横25mm、左側ふたつは上下縦横40mm。
4枚の合材を仮組み。このとき、写真のようにそれぞれの側面が互い違いになるように組みます。互い違いにすることで正確な正方形に。
接続部分の木口に木工用ボンドを塗り、インパクトドライバーで細ビスを打ち込みます。ひとつの板に対して、4本のビスを等間隔で。
木箱の全体にヤスリがけをします。角の面を取り、表面の毛羽立ちを取るように。また、ヤスリは適当な板に貼り付けて使うと作業がしやすいです。
「ワトコオイル」で箱の中面を塗り、次に外側を塗ります。一度塗ったら15分ほど放置し、浸透しきれない塗料を布などで拭き取りを。
複数作った木箱を好きなように組み合わせます。①で開けておいた穴にボルトを通し、ナットで固定すれば、変幻自在のシェルフユニットの完成!
室内やキャンプでも大活躍!『組み立て式テーブル』
好みの高さで利便性抜群!
一枚板と丸棒だけで組み上げる、アウトドアでも役立つ本格家具。脚は手軽に着脱できる。収納や運搬もでき、いろんな場所で活躍するテーブルに。
必要な材料はコレ!
- ヒノキの集成材の3×6板※×1枚(910×1820×24mm)
- 脚となる丸棒(1820×φ35mm)×1本
- 固定用の丸棒(600×φ15mm)×1本
- 紙ヤスリ(中目~細目)
- ワトコオイル ・亜麻仁油
[ホームセンターへ出す木取り図]
3×6板のヒノキの集成材(厚さ24mm)、1820mmの丸棒(直径35mm)、600mmの丸棒(直径15mm)※寸法は全てミリ単位 ※集成板は最適なサイズがあればそちらをご使用ください。
木材の四方の縦横60mmの場所に、穴を開ける印を。木材選びは作る天板の大きさに合わせてなるべく無駄のないものにしましょう。大きさはスタイルに合わせても。
ドリルドライバーに切削工具「ホールソー」を取り付けて穴を開けます。このとき下に当て木をすると綺麗な穴が開けられますよ。
脚となる丸棒に好みの高さに穴を開けます。穴に天板の支えとなる丸棒を金づちで叩き入れます。調節機能をつけたいなら穴は複数あっても◎。
全体を均一にヤスリがけしましょう。好みの滑らかさになるまで調整を。角は削って丸みをもたせるか、好み次第であえて角を残しても◎。
天板全体に布で「亜麻仁油(あまにゆ)」を塗り込みます。今回は、脚部分のみ「ワトコオイル」を塗り、拭き取ります。屋外で使用する場合は屋外用の塗料を選びましょう。
天板の穴に丸棒を入れて完成。アソビがあって脚がグラつく場合は、くさびとしてつまようじなどを食い込ませればしっかり固定できます。
暮らしに木の温もりを
木工家具は、自然素材ならではの風合いが魅力です。インテリアに取り入れれば、温もりのある空間を演出してくれるはずですよ。世界で一つだけのオリジナル家具を、ぜひDIYしてみてはいかがでしょうか。