古い蔵を改装するプロの技術に感動

東京都板橋区にお店をオープンすることになった。

2019年から移動本屋として営業してきたタイムトラベル専門書店の実店舗だ。

築100年以上の蔵を改装した物件で、足を一歩踏み入れると大袈裟でなく時を超えるような感覚がある。

▲　小豆色のペンキが塗られていく様子

古い蔵の改装というと、長年このDIY連載を担当している筆者が自ら……？これってそういう話……？という読者の皆様の期待を感じるけれど、ごめんなさい違います。

施工はプロの職人さんによるもの。

先日、内装工事中に見学をさせてもらった。

専門的な用具があちこちに置いてあり、塗装から補強まであらゆる作業が同時進行でてきぱきと進められていた。

「この古い窓は、味わいがあるのでそのまま活かそうと思っています」と聞き、かわいい窓を見上げる。

わあ素敵、少し間があるので本が雨風で濡れるかも？とお伝えすると、閉じましょう！とその場ですぐに隙間を塞いでくださった。

▲　古い蔵が大変身していきます

種々の状況に対応する職人さんの技術を、間近で見ることができてよかった。

専門家にお願いする場合でも、過程を見させてもらうことで手仕事のぬくもりや場所のストーリーを理解することができる。

見学の日から、世界を見る目が変わった。

この世のほとんどは誰かの手作り。

お店への愛と、ものづくりに対する憧れがますます増したのだった。