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ガーデニング
柴﨑 光一

花の色がカラフルでかわいいポピー!育て方のコツや種類などを紹介

オレンジや赤、黄色と花の色のバリエーションが豊富なポピーは、1年草・多年草と種類もさまざまで、花壇や庭づくりにおすすめ。乾燥気味で育てることが、ポピーの育て方のコツです!ポピーの花の特徴や育て方のコツ、オレンジの種類など、たっぷりと紹介!

花の色の違い、暑さや寒さへの耐性の違いなど、種類がたくさん!ポピーの魅力

ヨモギに似た産毛の生えた葉から、長い花茎の先にお椀形の花を咲かせるポピー。赤やオレンジ、黄色など、花の色のバリエーションが豊富で、カラフルで明るい庭によくなじみます。

特に、多種類の草花が植えられた洋風の庭にはあいやすく、レンガやブロックなどを使って庭づくりをすれば、イングリッシュガーデンのような庭を再現できますよ。

基本的には、「シャーレーポピー(ヒナゲシ)」「オリエンタルポピー」「アイルランドポピー」の3種類がポピーの代表的な品種。自生している場所はそれぞれ違いますが、ヨーロッパ、西アジア、ロシア、北アメリカが原産のため、比較的寒さには強く、暑さには弱い特徴があります。

 

ポピーの特徴&鑑賞、植え替えや肥料の時期など育て方の基本

ポピーは冬に葉を一斉に落とす落葉性の草花。種類によって、1年草や多年草とあり、多くは夏には枯れてしまいます。しかし、鉢植えで室内で育てれば、多年草のように1年中栽培を楽しむこともできますよ。

ポピーの基本情報

・分類:ケシ科ケシ属
・学名:Papaver
・英名:Poppy
原産:ヨーロッパ、西アジア、ロシア、北アメリカ
・特性:落葉性
・形態:1年草、多年草
・草丈:30〜90cm
・開花:3〜7月
・花色:オレンジ、黄、赤、ピンク、白、黒

ポピーの花の鑑賞時期

ポピーは、3〜7月にかけて直径5〜20cmほどのお椀型の花を咲かせます。直立したものや、花が下に垂れるもの、花びらが、フリルのようになったものなど、花の形状や姿が違います。

ポピーの植え替えや肥料など手入れの時期

寒さに強いポピーは、10〜11月ごろに苗を植え付けたり、大きくなった株を植え替えます。基本的には肥料を与えなくても大丈夫ですが、秋に新葉がでる多年草のものには、追肥を行うと良いです。

 

庭や鉢に植えて、カラフルな花を楽しもう!ポピーの育て方のコツ

育て方1|日当たりと風通しがよい場所で

ポピーは、日当たりと風通しがよい場所で育てると元気に生長します。日当たりが悪い場所だと、花が咲かなかったり、茎がヒョロヒョロになったりする場合も。できるだけ、秋から初夏の間はしっかりと陽が当たり、涼しい場所に植え付けましょう。

育て方2|排水性・通気性のある土で

生命力のあるポピーは、基本的には、土の質を選びません。しかし、土が硬く、水はけの悪い場合は、根腐れが起こりやすく枯れてしまうこともあるので、排水性、通気性をよくしておきましょう。

植え付け前に、掘り起こした土に腐葉土や鹿沼土、川砂などを混ぜておきます。

育て方3|根鉢を崩さないように植え付ける

地面へ一直線に真っ直ぐ根を伸ばすポピー。根鉢を崩してしまうと、株にストレスがかかって枯れてしまうこともあります。

植え付けるときは、根鉢を崩さないよう慎重に作業しましょう。直径20〜30cmほどの間隔で植え付けるのがコツです。

育て方4|鉢植えの場合のみ、水やり

庭で育てているポピーは、暑さで土が乾燥しているときだけでOK!基本的には、雨の水で管理します。

鉢植えの場合は、できるだけ土を乾燥気味に管理し、乾いて表面が白っぽくなったら水をたっぷりと与えましょう。

育て方5|多年草のポピーを外で冬越しさせる場合は、防寒対策を

寒さには比較的強いポピーですが、株に霜が当たってしまうと枯れることもあります。多年草のオリエンタルポピーは、腐葉土やバークチップを株元に敷いてマルチングをすると、冬に枯れる心配があまりありません。

 

オレンジや赤、ピンクなど花の色のバリエーションが豊富!ポピーの種類

シャーレーポピー(ヒナゲシ)

ヨーロッパ原産のシャーレーポピーは、暑さに弱いため、夏に枯れる1年草。3〜5月にオレンジ、赤、ピンク、黒、白の花を咲かせます。乾燥には強いですが、過湿には弱いので水やりのし過ぎに注意しましょう。

オリエンタルポピー

オリエンタルポピーは、5〜7月に直径20cmほどの大きな花を咲かせる品種。オレンジ、赤、ピンク、紫、黒、白の花があり、花付きがいいです。西アジアに自生し、関東エリアほどの暑さであれば、夏越しもできるため多年草として扱われます。

アイスランドポピー

ロシアや北アメリカに自生するアイスランドポピー。暑さに弱く、夏越しができないため1年草として育てます。4〜6月になると、オレンジ、黄、赤、ピンク、白の花を咲かせます。

ポピーに毒は?オレンジの花が咲く「ナガミヒナゲシ」

ポピーが属するケシ科の植物には、さまざまな品種があり、麻薬(アヘン)が採れるものも。麻薬が採れるケシ科の植物はもちろん栽培は禁止ですが、麻薬が採れないケシ(ポピーなど)にも、危険な品種がいるので触らないように注意する必要があります。

園芸品種として栽培される「シャーレーポピー」「オリエンタルポピー」「アイスランドポピー」には、毒は全くないようです。しかし、日本の道端に生え、帰化植物として扱われる「ナガミヒナゲシ」には毒性が含まれます。

4〜5月ごろにオレンジ色の花を咲かせる「ナガミヒナゲシ」は、麻薬となるアヘン成分を含まないため、栽培しても良い園芸品種に分類されます。

しかし、茎や種の乳汁にはアルカロイド系の毒性が含まれるため、皮膚に触れてしまうとかぶれ、身体に影響を及ぼす危険性があります。

素手で触ったり、無闇に触るのは絶対にやめましょう。

 

おわりに

オレンジや赤、黄色と花の色のバリエーションが豊富なポピーは、水やりや肥料など育て方がシンプルで、初心者でも管理のしやすい草花。魅力的なカラフルな花なので、ほかの草花と寄せ植えすると、オシャレな花壇や庭づくりができます。さまざまな品種があるので、色の変化などをさらに楽しんでみてくださいね!