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家事
津久井 玲子

水分補給にピッタリの健康飲料、麦茶のカロリーってどのくらい?

麦茶は1年中楽しめる飲み物ですが、特に夏場や運動後の水分補給にピッタリの飲み物です。ペットボトルでも売られているため、いつでも手軽に飲むことができます。表示ではカロリーは0(ゼロ)ですが、本当はどうなのでしょうか?調査してみました。

麦茶のカロリーは?汗をかいた時に飲む理由とは?

ホットでもおいしい麦茶は1年中楽しめるお茶です。中でも暑い夏場や運動後の水分補給で、欲しくなるという人は多いのではないでしょうか?そんな麦茶はペットボトルでも売られていますが、カロリーのところを見ると0(ゼロ)と表示されていることが多いといいます。

 

確かにお茶のカロリーというと緑茶やウーロン茶、紅茶などでも0(ゼロ)が普通です。しかし麦茶はお茶の葉から抽出するものではなく、穀物である大麦を原料にしています。本当にカロリーは0(ゼロ)なのでしょうか?麦茶について調査してみました。

 

 

麦茶のカロリー

さっそく麦茶のカロリーがいくつかからご紹介しましょう。麦茶のカロリーはズバリ100gあたり1kcalです。0(ゼロ)ではありません。糖質もちゃんと含まれていて、100gあたり約0.3gほど含まれています。つまり500ml入りのペットボトル1本を飲めば、摂れるカロリーは5kcalとなるのです。

 

ではなぜペットボトルの表記では0(ゼロ)と書かれているのでしょうか?これには消費者庁のガイドラインが大きくかかわっています。実は「100gあたり5kcal未満の熱量は0kcalと表示できる」とあるのです。

 

実際には麦茶のカロリーは5kcalピッタリのため未満ではないのですが、1日に必要なカロリー量からみれば微々たるものであるのは間違いありません。糖質も500ml入りのペットボトルでも約1.5gと微量なので、糖質によほどこだわっていなければ気にするほどとはいえないでしょう。

 

 

麦茶に含まれる栄養素

麦茶はほかのお茶と比べればカロリーはあるものの、気にするほどではないということはわかりました。ではなぜ夏や運動後のように、大量に汗をかいた後は麦茶がおすすめなのでしょうか?これにはちゃんと理由があるのです。

 

実は麦茶には原料の大麦由来のさまざまなミネラル分が含まれています。ミネラル分はエネルギーの代謝を助けて体を作るなど、欠かすことのできない栄養素です。麦茶の中に含まれるミネラルの中でも、ナトリウムやカリウム、カルシウムにリン、亜鉛は代表格といえます。

 

暑い夏場はほかの季節よりも多くの汗をかくだけでなく、体調も不安定になりやすいことから、食中毒などで嘔吐や下痢もしやすい季節です。運動中も大量に汗をかくなど、夏場と状況は似た点が多いといえます。そんな時に、体に必要なミネラルまでもが一緒に出ていってしまうのです。

 

そこで麦茶を飲めば、無駄に排出してしまったミネラルを補えます。もちろん汗として流れ出てしまった水分の補給もできるので、脱水症状の改善や予防のためにも麦茶が適しているのです。

 

そんな麦茶は、冬場の特に運動していない時でもおすすめの飲み物といえます。冬場は寒さから水分の摂取量が減るためか、意外と脱水症状になりがちです。ミネラルの補給も兼ねて麦茶を飲めば、脱水症状も防げるので一石二鳥といえるでしょう。

 

 

麦茶の健康効果

麦茶にはさまざまな健康効果もあります。大麦由来のポリフェノールを含むことから、抗酸化作用が期待できるといわれているのです。麦茶の強みは、緑茶やコーヒーなどと違ってカフェインを含まないこと。妊婦でも安心して飲むことができます。

 

また、原料の大麦由来のたんぱく質が膜となり胃の粘膜を保護する効果もあることから、胃が弱ったと感じたら、ぬるめに温めた麦茶を飲むこともおすすめです。胃の不調は1年を通して起こるので、胃の弱い人は麦茶を積極的に飲むのもよいでしょう。

 

さらに麦茶の香りを形成する「アルキルピラジン」には、血流の改善効果があるとする研究報告もあるのです。血流がとどこおれば、血圧が上がりやすくなるだけでなく、さまざまな血管性疾患の原因となります。まだまだ研究段階ながら、夏だけでなく1年中飲みたい飲み物です。

 

 

麦茶を飲む時の注意点

麦茶も水分のため、一度に大量に飲みすぎるとむくみの原因になることがあります。利尿作用のあるミネラルであるカリウムを含んではいるものの、飲む量は小分けにするようにしましょう。

 

特にありがちなのは、夏場や運動後などにしっかり冷やし切った麦茶を飲むことです。胃に負担がかかるだけでなく体の芯まで冷え切ってしまってよくありません。もともと大麦に体を冷やす効果もあるため、冷たい麦茶を飲みたい時には少量に控えるのがおすすめです。

 

また、麦茶のよさはわかったものの、小麦アレルギーを持つ人にはやはりグルテンが心配でしょう。実は大麦にはグルテンが含まれていないことから、小麦アレルギーの人でも麦茶は大丈夫という場合も多いといわれます。

 

しかし大麦に含まれる「ホルデイン」というたんぱく質の構造が、グルテンと非常に似ていることがわかっているのです。そのため小麦アレルギーの人は基本的に飲まない方がよいでしょう。特に1度も麦茶を飲んだことがない人は、専門知識のある医師に相談してからが安心です。

 

 

おわりに

麦茶のカロリーは0(ゼロ)ではありませんが、気にするほど高いものではありません。むしろ積極的に飲みたい健康飲料です。小麦アレルギーの人はきちんと医師に相談する必要があります。しかし飲めればミネラルの補給をはじめ、さまざまな健康効果のある麦茶。1年を通じて麦茶を健康維持に役立ててください!