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家事
津久井 玲子

知っておきたい!つけおき洗いでお風呂掃除を簡単に!時短のコツは?

毎日お風呂掃除に時間をかけるのは大変ですが、時間を取れる時には普段以上にしっかりと汚れを落としたいものです。そんな時には時短も兼ねて、つけおき洗いですませましょう。お風呂掃除を効率よくすませられる、つけおき洗いのコツをご紹介します。

お風呂掃除はつけおき洗いがラク!

毎日忙しい中でお風呂掃除をきっちりこなすのは大変です。時間もかかるために、「普段はササッと手早くすませるだけ」という人の方が多いことでしょう。そんな日々で溜まってしまった汚れは、時間の取れる時につけおき洗いでリセットするのがおすすめです。

 

いつも早さ優先でササッと流すだけでは、キレイに見えても汚れは溜まってしまいます。一度こびりついてしまった汚れを落とすのは大変ですが、つけおき洗いすれば簡単に汚れを落とせるだけでなく時短もできるので、まさに一石二鳥です。

 

本記事では、普段は忙しくておろそかになりがちな汚れをつけおき洗いで簡単に落とす、短時間ですませるためのお風呂掃除の方法をご紹介します。

 

 

お風呂汚れの原因って?

お風呂汚れと一口でいっても原因はさまざまで、性質そのものも異なります。水道水ですらお風呂汚れの原因です。実は水道水にはカルシウムやマグネシウムといったミネラル分が含まれています。これが水垢の原因となるのです。

 

このほかにも体からでる皮脂汚れは、水道水の成分に雑菌の繁殖も加わって、体を洗うたびにお風呂場全体に広がっていき、そのまま汚れとして定着してしまいます。

 

また、抜けた髪の毛は排水溝で汚れと絡み合い、それらを餌とする雑菌の繁殖場所になるのです。そのためぬめりやカビ、異臭などの原因にもなることから、こちらも放ってはおけません。

 

このほかにも気になるお風呂汚れといえば、ピンク汚れと黒カビがあります。ピンク汚れの原因は酵母菌の一種の「ロドトルラ」です。黒カビはこのロドトルラや雑菌、皮脂汚れなどを餌として繁殖しています。

 

暖かくて湿度も高いお風呂場は、雑菌やカビには最高の環境です。黒カビを予防するには、雑菌対策も重要となります。ピンク汚れは雑菌が繁殖している目安になるので、お風呂掃除で磨き残しがないかどうかの目安としても重要です。

 

もう1つ忘れてはいけないのが、全身の汚れを落とすのに使う石鹸やシャンプーなどでしょう。体から出た汚れに水道水に含まれる成分が混ざりあい、落ちにくい汚れに変化してしまいます。これらの汚れも、つけおき洗いでスッキリ落とすことが大切です。

 

 

お風呂掃除の準備

なるべく時間をかけることなく、ササッとキレイにお風呂掃除を終わらせるためには、段取りよく進めることが大切です。洗剤や雑巾、モップやラップなど、お風呂掃除に必要な道具はあらかじめそろえてから始めます。

 

手順も時間のかかるつけおき洗いの準備から始め、待ち時間はほかの場所の掃除に使うと無駄がありません。また、せっかく掃除した場所に汚れがいかないように、上から順に進めていきます。時間のかかりやすいカビ汚れなどは、前の晩からつけおきしておきましょう。

 

用意しておきたい掃除道具

手が届きにくい天井用にクロスを交換できる床用モップ、床や壁のこすり洗い用の目地ブラシ、水拭き用や乾拭き用のクロスや雑巾、浴槽などの汚れ落としにスポンジ、そしてお風呂掃除用洗剤や自然派洗剤の重曹やクエン酸のほか、パック用のラップやキッチンペーパーなどがあると便利です。

 

 

つけおき洗いのお風呂掃除の基本の手順

道具の用意がすんだら、まずは基本となる手順を見てみましょう。段取りよく手早くすませれば、おおよそ30分ほどで終わりにすることが可能です。慣れてしまえば空き時間を効率よく使って、時間をとらなくてもお風呂掃除をできるようになるでしょう。

 

バスタブで小物をつけおき洗い

つけおき洗いは定着してしまった汚れを緩めるために、十分につけておく時間が必要です。その必要な時間を無駄なく取るために、お風呂掃除でまず始めにすることは、つけおき洗いのための準備からになります。

 

バスタブに前日のお風呂の残り湯をとっておいて、お風呂掃除用洗剤を指定量入れたら、洗面器などの小物類や、大きさ的にも普段からこまめに洗うのが大変なバスタブ用の蓋を、用意した洗剤液の中に入れます。

 

お風呂掃除用洗剤の説明書きに従って、その分の時間だけつけおきしてください。通常は10分ほどで大丈夫です。重曹でつけおき洗いする場合は、前の晩に200gほど入れて溶かしてから、小物類を入れておきましょう。

 

天井の掃除

つけおき時間の10分間を空き時間とせずに、その時間を使って天井を掃除してしまいましょう。床用モップに洗剤をつけたクロスをつけて、天井の汚れを拭き取ります。汚れを拭き取ったら水拭き用のクロスに変えて、洗剤を拭き取ってください。

 

水拭きをすませたら乾拭き用のクロスに変えて水気を拭き取ります。このひと手間でカビの発生を予防することができます。

 

バスタブと小物類の洗浄

つけおきしておくのに十分な時間になったら洗浄を始めます。つけおきしておいた洗剤水の中で、丁寧に洗っていくだけです。広い面や傷がつきやすいところはスポンジで、細かいところは目地ブラシなどを使って汚れをかきだします。

 

汚れをはがし終わったらシャワーですすいで洗い流し、乾拭きして乾燥させることでカビの繁殖を防ぎましょう。仕上げにつけおき洗いに使った洗剤液でバスタブを洗いながら排水すれば、最後までスッキリ洗い上がります。

 

壁や床の汚れ落とし

壁や床の掃除は、重曹などの自然派洗剤やお風呂掃除用洗剤を浸み込ませた目地ブラシなどで、普段から目に付きやすく気になるような汚れや、ブラシでないと奥の方まで届かないような、細かい場所に入り込んだ汚れをこすってかき出します。

 

傷がつかない程度に落としたら、洗剤液を浸み込ませたクロスや雑巾で拭いてください。拭き掃除の次に水拭きやシャワーなどで洗剤をキレイに流し、乾拭きして水分を取り除いたら完了です。

 

排水口の掃除

まずは排水口に溜まっている髪の毛をはじめとしたゴミを取り除き、お風呂掃除用洗剤を規定量かけてから目地ブラシで汚れを落とします。

 

重曹1カップを排水口に振り入れてから、クエン酸水をかけてもよいでしょう。発泡するので泡の力で汚れがスッキリ落ちます。やがて泡が落ち着いてきて完全に消えたら、残っている重曹をそのまま使って、ブラシで残っている汚れをキレイに落とせば完了です。

 

 

シャワーヘッドや蛇口、壁もつけおき洗いがおすすめ

いつもはシャワーで流すだけのことが多い、シャワーヘッドや蛇口などもピカピカに磨きあげたいものです。黒カビも時間を取れる時に根絶やしにできないものでしょうか?そんな時にもつけおき洗いが有効です。つけおき洗いの手順をご紹介します。

 

シャワーヘッドや蛇口はクエン酸でつけおき洗い

シャワーヘッドは、お風呂掃除でも意外と盲点ではないでしょうか?シャワーヘッドの掃除方法は、水1Lにクエン酸を大さじ2~3杯ほど溶かしたものを洗面器などの容器に入れ、そのままその中でつけおきします。

 

汚れの度合いにもよりますが、ひどい場合には3時間ほどしてからブラシなどで汚れをかき出し、すすぎ洗いをすれば完了です。

 

蛇口もクエン酸水でつけおき洗いします。汚れの度合いに応じて水200mlに小さじ1~4杯のクエン酸を溶かし、キッチンペーパーなどを貼った上からたっぷりスプレーしてパックしてください。30分~3時間ほど放置してから、スポンジで傷がつかないよう優しく洗い流して完了です。

 

壁はカビ取り剤でラップパックしてつけおき洗い

黒カビはこすっても落とし切れない厄介な汚れです。カビ取り剤とラップパックでつけおき洗いしましょう。

 

まずはカビの生えている場所にカビ取り剤をスプレーしたら、上からラップをしてパックします。カビの根までしっかりカビ取り剤が染み渡るように、半日ほど放置してください。時間になったらラップをはがして、シャワーなどでしっかり洗い流せば完了です。

 

 

おわりに

お風呂掃除で手を焼く厄介な汚れには、つけおき洗いが簡単でおすすめです。ゆるんだ汚れを落とせばよいだけなので、時短にもつながります。厄介な汚れも寝る前にパパッとつけおきして、翌日洗い流せばよいのです。つけおき洗いでお風呂掃除をもっと手軽なものにしてください!