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暮らしの工夫
Pacoma編集部

はじめてのお見舞い品の選び方【相場から基本マナーまで】

入院中の面会はとてもデリケートなので、お見舞いに行く場合はマナー違反にならないよう気をつけなくてはいけません。また持参する品物にも細心の注意を払う必要があります。入院のお見舞いの品の選び方について分かりやすくご紹介します。

お見舞いの基本マナー

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友人や親類の入院報告を受けると心配になって慌ててしまいますよね。急いで駆けつける前にまずは、基本的なお見舞いのマナーを知っておきましょう。ポイントを押さえて、失礼に当たらないお見舞いを心がけることが大切です。

 

お見舞いの基本マナー

お見舞いに行っても良いか確認を行う
入院中、本人やその家族は落ち着かない時間を過ごしています。身の回り品が届いていないことも考えられますので、あまり急いで来られると困らせてしまうでしょう。まずは入院された方の家族に「お見舞いに行っても差し支えないか」の確認を行うことが大切です。
状況を知るためにまずは、「入院された方の容態が落ち着いた頃にお見舞いに伺わせてください」とご家族にお伝えしてみてはいかがでしょうか。

 

お見舞いに行く前には時間の確認をしておく
入院したばかりの頃は、手術、検査など療養する時間が必要になります。面会できる時間をご家族と本人に確認をしてからお見舞いにいきましょう。

 

お見舞いの滞在時間は相手の状態に配慮して
入院中は、疲れやすいものです。できるだけ20~30分以内にはお暇するよう心がけましょう。

 

入室時に眠っている場合は、家族や看護師にお見舞いに来た旨を伝えて帰る
お見舞いに行った際、入院されている方が眠っている場合は、無理に起こさないこと。訪れたことを家族や看護師に伝え、お見舞い品を預けましょう。入院されている方の体調に配慮する気持ちがが大切です。

 

香水やお化粧に気を配る
お見舞いに行くときには、香水をつけることは避けましょう。病院内では強い香りのするのもは避けるのが基本的なマナーです。
また、過度なお化粧も控えるべきですので、お見舞いに行く際にはナチュラルメイクを心がけましょう。

 

お見舞いに行かない方がいい場合もある

次のようなときには、お見舞いに行くことを避けましょう。

入院期間が短期の場合
入院といっても1~5日程度の短期間の場合もあります。
お見舞いに行くとかえって気を使わせてしまう可能性があるのでお見舞いには行かず、退院後に会う時間を設ける方が良いでしょう。

 

面会が制限されている場合
事前確認の際に、面会が制限されていることが分かったらお見舞いを控えましょう。どうしても気持ちを伝えたいならば、「落ち着いた頃」病院に行けるかどうかを確認してください。

 

自分自身が体調不良のとき
病院内は、「菌を持ち込まない」ことが大切です。あなた自身が風邪をひいてしまった場合はお見舞いを見合わせましょう。

 

お見舞いの品の平均相場と選び方

お見舞い品の金額の相場、選び方などをご紹介します。

 

平均相場について

家族や親類は、身近な存在ということもあり比較的高額ですが、あまり金額をかけすぎてしまうと恐縮させてしまう可能性がありますので、大きく外れないようにしましょう。
また、家族や親戚、会社など連名でお見舞い品を贈る際には、上記金額を目安に複数人でお金を出し合って贈ってみてもよいでしょう。人数が多くなったからといって高額なものを贈ってしまうと、入院されている方が退院時の「お見舞いお返し(快気祝い)」を選ぶ際に困らせてしまいます。

 

食べ物や飲み物の選び方

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入院中の手土産におすすめの食べ物や飲み物をご紹介します。食べ物や飲み物を手土産に渡す場合は、相手の病状や元々のアレルギー等に配慮が必要です。食事制限を受けていることもありますので、口にできないものがないか事前に確認しておきましょう。

日持ちのする焼き菓子
個人で使える冷蔵庫がない場合もあるため、常温で日持ちのする焼き菓子の手土産は喜ばれます。ボロボロになりやすいものは避け、個包装になっている食べやすいものがいいでしょう。

 

ゼリーやプリン
水分を含んでいて口当たりの良いお菓子は、食べやすいのでおすすめです。多少日持ちのするものを選ぶと良いでしょう。

 

フルーツ類
フルーツはお見舞いの定番品ですが、生ものなので賞味期限も早く、食べる際に包丁が必要になる場合もあります。本人からのリクエストがなければ、缶詰などの加工品を持参するのが望ましいでしょう。

 

ふりかけ
病院食は味が薄く、味気ないと感じる人も多いですね。治療上問題がなければ、ごはんにサッとかけるだけで簡単に味を変えられるふりかけは喜ばれます。

 

飲み物
飲み物の手土産は、入院中に重宝します。本人に飲んでもらうほかにも、付き添いのご家族にも配ることができるので便利です。

 

入院生活中に使ってもらいたいものの選び方

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入院中に使う実用的なグッズの差し入れも、とても喜ばれるでしょう。入院生活に必要なアイテムは既に持っている品物と重複してしまわないよう、こちらも事前に確認しておくと良いでしょう。
病状によっては使えないアイテムもあるので配慮が必要です。

タオル
入院中の洗顔やお風呂、枕カバーの代わりなどに使えるため、清潔なタオルは便利でとても喜ばれるでしょう。

 

ブランケットやショール
肌寒さを感じる時に、サッと防寒できるグッズはオススメです。起きている間にもひざ掛けなどに使用できますので、重宝します。洗濯ができ、扱いやすい軽量なものが良いでしょう。

 

ハンドクリーム
入院中であっても、スキンケアを大切にする女性には喜ばれます。病院内では無香料のものを使用するのが基本的なマナーなので、香料の確認をしてから贈りましょう。

 

マッサージ用品
入院中はあまり体を動かさないため、手軽に簡単なマッサージができるアイテムは、コリ症の人に喜ばれます。
しかし、身体の一部を激しく刺激するようなマッサージ器具は控えましょう。病状によっては使えない場合もあるので、事前に病状を確認したり、看護師に聞いてみてはいかがでしょうか。

 

院内で販売するテレビカード
ベッド脇などに用意されていることが多いテレビは、基本的に有料のケースがほとんどです。自動販売機などでテレビカードを販売していますので、そちらを購入してお見舞い品として渡すのも手です。

 

使うたびふわふわに!「育てるタオル」

「育てるタオル」は、洗濯するたび空気を含むので、ふんわりした肌触りに成長するのが特徴のタオルです。
おしゃれな筒型ボックスに入っているのもGood。

 

お花の選び方

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お花は、お見舞い品の定番アイテムです。植物を眺めることが好きな人には、特に喜んでもらえるでしょう。お見舞いに贈る際には、大きな花束などは避け、明るい色の花を選んで持参します。病室に花瓶がないことも考えられますので、小さな花瓶付きのアレンジメント等を選ぶと良いですね。
水をあげなくても枯れることがない、プリザーブドフラワーなどもオススメです。お花に詳しくない人は、花屋さんで「お見舞い用の花を」とお願いした方が失敗しないでしょう。

ただし、お花に付いた菌を持ち込まないためにお見舞いのお花を禁止している病院もあります。
本人にアレルギーがあるかのリサーチを含め、事前に調べる必要があります。

 
【お見舞いには適さないお花】

お花の中には、お見舞いに適さないものも存在します。特に鉢植えのお花には気をつけましょう。土に根の張った状態の植物は「病院に根付く」というイメージがあるため敬遠されるので必ず、切花を選ぶようにしてください。

また、菊はお葬式のイメージが強いためNG。スプレー菊等、可愛らしい品種のものも多くありますが、お見舞いには選ばない方が無難です。同様に、首から落ちる椿などもお勧めできません。ユリなど、香りの強い花やアレルギーの多い花も避けておきましょう。

 

その他おすすめのお見舞いの品

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上記でご紹介した以外にも、こんな品物も喜ばれるでしょう。

イヤホン
病室では、テレビや音楽プレーヤーの音量にとても気を遣います。そんなときに、イヤホンがあると好きなボリュームで楽しめて便利です。周りの目を気にせず、時間を潰すことができます。

 

本や雑誌
暇な時間に、好きな本や雑誌、クロスワードなどがあると嬉しいもの。院内の売店で売っていることも多いので、本人の好きな種類を指定してもらいましょう。子供への手土産ならば、絵本なども喜ばれます。

 

筆記用具
入院中に手紙や日記、イラストを書きたい人には、ノートや便箋、色鉛筆などを贈ると暇つぶしになるでしょう。

 
入院中の手土産に良いアイテムをご紹介しました。
いずれの場合においても、本人や家族に聞いて必要なものを用意するのがオススメです。

 

お見舞い金を渡す場合は

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入院生活では、何かと物入りです。そのため、手土産よりもお見舞金が喜ばれる場合も多くあります。
次のお見舞い金の相場を参考にしてみてくださいね。

基本的には、お見舞い品のときと金額に変わりありませんが、上司など目上の人にお金を包むのは「お金に困っている」「あなたへの贈り物を選ぶ時間がない」といった意味にもつながり、失礼にあたる場合があるので、品物で気持ちを伝えるようにしましょう。
両親や親類の目上の人の場合は、家族以外のお見舞いが多く訪れる場合もあるでしょう。あまり品物ばかり増えても迷惑をかけてしまう場合もありますので、お見舞い金を包む表書きを「御伺(おうかがい)」として渡しても問題ありません。

また、連名でお見舞い金を渡す際には、お見舞い品と同様に上記金額を参考に贈ります。集まった金額全てを贈ろうと思っても4(死)、6(無)、9(苦)、のつく金額は縁起が悪いとされているので避けるようにしましょう。

 

お見舞金の封筒マナー

お見舞金を包むときには、封筒の種類にもマナーがありますので注意しましょう。

水引き
水引は結びきりや真結びを選びましょう。複数回結ばれているものは、何度も入院するイメージにつながります。基本的には水引きの付いていない白封筒で十分です。

 

不祝儀袋は使わない
不祝儀袋は、お葬式や法事で使うものです。お見舞いには使用しないよう気をつけましょう。

 

のし
お見舞い金の封筒に「のし」はつけません。入院や病気が延びると捉えられることがあります。
のしは付けず封筒に表書きで「御見舞」と記しましょう。

 

お札の向きと新旧札の選び方

お札の向きは、バラバラではいけません。必ず向きを揃えて包みましょう。封筒から見て表側に数字が来るよう入れてください。裏向きは、弔辞のマナーとして考えられていますので気をつけましょう。

また、お見舞いのときには新札を包んではいけません。「まるで入院を待っていたみたい」と受け取られてしまう可能性がありますので避けましょう。お見舞いのときに包むお金は、旧札にするようにしてください。

 

お見舞いに行くときには、慌てずにあらかじめポイントを押さえておきましょう。入院という予測できない出来事は、本人にとっても辛いものです。心細さや不安を、和らげてあげられるように相手を不快にさせないお見舞いを心がけましょう。