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暮らしの工夫
Pacoma編集部

【料理別】食事マナー&NG集~完全保存版~

取引先との会食や披露宴、デートといった場面でテーブルマナーが分からず困ったことはありませんか?食事のマナーが悪いのはちょっと恥ずかしいですよね。基本マナーから和食、洋食、中華など料理別のマナーまで分かりやすく説明します。

和食の食事マナー

© PIXTA

和食のマナーとしてよく挙げられるのは「会席料理」です。
会席料理は一品ずつ料理が運ばれるコース型の和食のことをいいます。
お店やコース内容によっても変わりますが、一般的には「前菜、吸い物、お刺身、焼き物、煮物、揚げ物、蒸し物、ご飯、和菓子や果物」と続きます。
一品ずつ出される食事は、出されたものを順番に食べていけばいいので難しく考えることはありません。
最初からほとんどの料理が出されている場合は、左側から右側にかけて少しずつ味が濃くなるように料理が配置されてます。食事は基本的に「手前から」「左から」食べるのがマナーです。
食べる順番がわからなくなったら、左手前のものから箸をつけていきましょう。
和食は器を手にもって食べるのが正しい作法です。お刺身などが盛られた大きめの平皿は置いたまま、お椀や小皿は手にもって食べてください。

 

和食の食事マナーNG集

和食の際にやってしまいがちなNGマナーをご紹介しましょう。

箸を持ったまま
和食を食べる際は、まず器を持ってからお箸を取りましょう。片手に箸を持ったまま、空いたほうの手でお椀を持ち上げるのはマナー違反です。違う料理を食べる時も、いったん箸を置いた後に料理の器を持ち、また箸を手に取るようにしましょう。

 

刺し箸
両方の箸を料理に突き刺して食べたりするのはマナー違反です。滑って取りにくい場合は片方の箸のみを刺して、もう片方を支えにして食べます。2本とも刺してはいけません。

 

手皿
正しいマナーだと勘違いされがちなのが「手皿」です。料理を食べる際、汁などが落ちないよう手を皿のように添えながら食べることをいいます。これは和食のみならず全ての食事のNGマナーです。

 

袖越し
和食は右に置いてある器は右手で、左に置いてある器は左手で取るのが作法です。左にあるものを右手で取る、またその逆の行為は「袖越し」と呼ばれるマナー違反になります。袖が料理に触れてしまう原因にもなるので注意してください。

 

正しい和食の食事マナー

汁物
左手をお椀に添えて、右手の親指と人差し指で糸底(蓋を持つ部分)をつまみ、手前から奥のほうへ回すようにあけます。蓋をあけたらしばらくお椀の上で蓋を傾け、水滴をお椀に落としたあと裏返してお椀の右側に置いておきます。箸はお椀の中にいれ、具を箸先で押さえながら汁を飲みます。食べ終わったら蓋を元通りに戻しましょう。

 

お刺身
お刺身は左手前に白身などの淡白な味のものが配置してありますので、左手前から取って食べていきましょう。白身魚から赤身魚へ、もしくはさっぱりしたものからこってりしたものへ、といった順番になります。
わさびはお刺身に少量ずつ乗せ、そのままわさびを挟むようにお刺身を二つ折りにしたあと小皿の醤油をつけて食べるのが正しいマナーです。
添えてあるツマは口の中をさっぱりさせるため、一緒に食べてしまっても大丈夫です。

 

焼き魚
焼き魚は左側から少しずつ食べ進めていきます。尾頭付きの魚の場合、半身を食べ終えたら中骨を箸でつまんで骨を外し、皿の奥に移して置きます。箸だけで外しにくい場合は懐紙を使ったり、左手を使っても大丈夫です。
半身を食べた後裏返すのはマナー違反なので注意してください。食べ終えたら残った骨や皮をお皿の端にひとまとめにしておきます。

 

煮物
煮物も手前から箸をつけて食べましょう。一口サイズのものはそのまま食べますが、少し大きめのものは箸で一口サイズに切ってから食べます。かじったものを器に戻すのはマナー違反です。

 

天ぷら
天ぷらは味の淡白なものが手前に、濃いものが奥になるよう盛り付けがされていますので手前から順に食べ進めていきましょう。天ぷらは箸で一口サイズに切るのが難しいものが多いので、一口ずつ天つゆにつけながら複数回に分けて食べきりましょう。かじったものを器に戻すのはマナー違反です。

 

正しい箸の持ち方

© PIXTA

上の箸を鉛筆を持つように、箸の上から3分の1くらいの場所を親指、人差し指、中指で持ちます。
下の箸は親指と人差し指の付け根部分で挟み、薬指の爪の横に添えて固定します。下の箸はこのまま固定させて動かしません。
上の箸は親指を支点に、人差し指と中指で挟むようにして上下に動かします。中指は上下の箸両方に触れています。
箸先を閉じたとき、箸先がぴったりくっつくように持てているかどうか、箸先を開いたとき、中指は上の箸についた状態になっているかを意識してください。

 

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洋食の食事マナー

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洋食はフォークとナイフを1つの料理につき1セットずつ使い、料理ごとに替えながら食事をします。はじめからテーブルセットされている場合は、外側のものから順に使っていきましょう。もし食べている途中でフォークとナイフを置く場合は、ナイフの刃を自分側に、フォークは腹を下にしてお皿の上に八の字になるように置くと「まだ途中なので下げないで」という合図になります。
食べ終わったらナイフとフォークの柄を手前にして揃え、皿の右斜め下に置いておきましょう。

 

洋食の食事マナーNG集

洋食の際にやってしまいがちなNGマナーをご紹介。

ナプキンの使い方
洋食のナプキンは、和食で使う懐紙のような役割をします。ソースやドレッシングが口元についてしまったり、手を拭きたいときに使います。ナプキンは汚れが飛ぶのを防いだり、テーブルになにかをこぼしてしまったときに使うものではありません。汗を拭いたり鼻をかんだりするのはもってのほかです。

 

飲み物のカップを両手で持つ
食後に出されるコーヒーや紅茶のカップを両手で持つと「この飲み物はぬるい」という意味になります。洋食で出される飲み物は片手で持って飲みましょう。

 

器を持って食べる
洋食では器を手にもって食べるのはマナー違反です。手を皿代わりにする手皿ももちろんマナー違反です。汁がこぼれるようなものは器を使って汁気を切って食べるか、受け皿を使いましょう。

 

落としたものを拾う
カトラリーやナプキンを食事中に落としてしまっても、それを拾ってはいけません。サービス係のスタッフを呼んで拾ってもらいましょう。また、同席の方が落としてしまった場合は指摘せず気づかないふりをして、本人がサービスを呼ぶようにするのがマナーです。

 

正しい洋食の食事マナー

スープ
スープをすくうときは、手前から奥に向かってスプーンですくいます。残り少なくなってきたら皿の左手前側を少し持ち上げ、スープ皿の右奥にスープを貯めてすくうようにしましょう。飲む際は音を立てないようにします。

 

魚介料理
フォークを使って骨を押さえながら、おもて面の身をナイフで手前か奥に寄せるようにしてとります。おもて面を食べ終えたらフォークで骨の左端をおさえながらナイフを骨の下に入れて身を外し、皿の奥側に置いて残りの身を食べます。骨のない魚はそのままフォークを使って食べます。

 

肉料理
左端から一口で食べられる大きさに切りながら食べます。最初にすべて切ってしまうのはマナー違反です。ソースがかかっている場合は切り分けた肉にソースを絡めて食べましょう。

 

ライス
フォークでそのまますくって食べるか、ナイフを使ってフォークの曲線の腹の部分にライスを乗せて食べます。

 

パン
一口大に手でちぎってバターをつけて食べます。パンをちぎった側を自分側に向けて食べるようにしましょう。

 

ワイン
ワインのボトルが運ばれてきたら銘柄や質に問題がないかを確かめるテイスティングをしますが、テイスティングのために開封した後はワインを取り換えることはできません。口に合わないから変えたいと言うのはマナー違反になりますので注意しましょう。

 

ナプキンとカトラリーの使い方

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ナプキン
洋食で使用されるナプキンは、食事が運ばれてくる前には二つ折りにして膝の上か、お腹の上に置いておき、口元を隠したいときや口元や手を拭きたいときに使います。口元等を拭く際にナプキンを使用せずハンカチやティッシュを使うと「このナプキン汚れていて使いたくない」という意味になってしまうので注意しましょう。
また、食事の途中で中座するときは、軽く畳んで椅子の上に置いておくか、背もたれにかけていきましょう。食事が終わったあとは軽く畳んでテーブルの上か椅子の背もたれにかけます。このとき元のようにきれいに畳んでしまうと「料理がおいしくなかったのでもう来ない」という意味になってしまいますので注意してください。

 

カトラリー
フォーマルなレストランではナイフとフォークがあらかじめ並べられています。一皿ごとに並んでいるナイフとフォークを外側から順に使っていきます。カジュアルなレストランの場合、ナイフレストが置いてあることがあります。ナイフレストは和食でいう箸置きのようなもので「次の料理でも同じカトラリーを使ってください」という意味があります。銀色で細長いナイフレストが使われることが多いので、テーブルの上に細長い箸置きのようなものがあったら注意してください。

 

中華料理の食事マナー

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和食や洋食のように細かい決まり事が少なく、大勢でワイワイと楽しめるのが中華料理です。基本的に大皿から取り分けて食べるのが前提となっており、コース料理の量は複数人数分に設定されています。
小盆なら2~3人前、中盆なら4~5人前というのが一般的ですが、お店によって盛り方が違うので事前に確認してからオーダーしましょう。

 

中華料理の食事マナーNG集

中華料理の際にやってしまいがちなNGマナーをご紹介。

ナプキンを取るタイミング
全員が着席したあと、主賓の挨拶が終わるまではナプキンを手にとってはいけません。「あなたの挨拶より食事が楽しみ」という意味になってしまいます。

 

立ち上がって取り分ける
席から立ちあがって料理を取り分けるのはマナー違反です。手に届かない場所にあるなら、近い人にとってもらうかターンテーブルを回して届く位置にきてから取り分けましょう。また、料理は自分の食べる分だけを取り分けます。他の人の分まで取り分ける必要はありません。

 

器を持ち上げて食べる
中華料理で持ち上げていいのは、箸、レンゲ、飲み物グラスだけです。料理が入った器はテーブルに置いたまま食べましょう。

 

箸を持ったまま汁を飲む
汁物を食べる際は、箸はテーブルに置いて飲みましょう。箸を持ったままスープなどを飲むのはマナー違反です。

 

レンゲの使い方
麺類は一度レンゲに乗せてから食べるのがマナーですが、そのままレンゲに口をつけて食べるのはマナー違反です。レンゲにとった麺類はレンゲから箸を使って食べましょう。

 

円卓の座り方

中華料理の店のテーブルは円卓になっていることが多いです。円卓でも席次はあり、出入り口から一番遠い席が上座、一番近い席が下座になります。お客様や目上の人には上座を勧めましょう。

 

ターンテーブルの使い方

ターンテーブルの上には、料理の大皿、調味料、お茶が入ったポットなど、みんなで共有するものだけを置くのがルールです。割れやすいものや食べ終わったお皿などは置いてはいけません。
また、ターンテーブルはゲストや目上の人から取り分け、時計回りに回します。自分の料理を座ったまま取り分けて、使う調味料を小皿にかけたらすぐにターンテーブルに戻しましょう。

 

全食事共通!基本マナーとNGマナー

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ここからは、すべての食事に共通する基本マナーについて説明します。

【基本マナー】

  • 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばす
  • 料理を食べているときは音を立てずに口を閉じる
  • お皿に当たらないように静かにスプーンやフォークを使う
  • 大皿から取り分ける際は食べられる量、もしくは少なめに取る
  • 料理はひっくり返したり盛り付けを崩したりせずに食べる

 
【NGマナー】

  • 猫背や前傾姿勢で座る
  • 手皿(左手を皿代わりにする)をして食べる
  • 料理を食べるときにくちゃくちゃ音を立てる
  • 料理が口に入った状態でしゃべる
  • スプーンやフォークを器に当ててカチャカチャ音を立てる
  • 食事中に髪の毛や携帯電話(スマートフォン)をいじる

 

食事の時、左手はどうする?

食事の際、あなたは左手をどこに置いていますか? 料理によって左手の使い方が少しずつ異なりますので、正しいマナーを知っておきましょう。

和食
和食は大皿以外の料理では器を持って食べるのがマナーです。そのため、基本的には左手は器を持ったり支えたりして常時使うことになります。

 

洋食
洋食は取っ手のついたカップ以外は器をテーブルに乗せたまま食べるのがマナーです。食事は基本的にナイフとフォークを使うため、左手も使うことが多いです。左手を使用しない場合は、軽くテーブルの上に乗せておくのが良いでしょう。器に左手を添えながら食べるのはマナー違反とみられることが多いようです。

 

中華料理
中華料理は基本的に右手の箸だけで食事をしますが、箸だけでは食べにくい麺料理などの場合はレンゲを左手に持ち、右手の箸でレンゲに料理を乗せながら食べます。中華料理も洋食と同様基本的に器を置いたまま食事をするので、左手を使わないときは軽くテーブルの上に乗せておきましょう。

 

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知っているようで実は知らないことも多い食事マナー。和食や洋食、中華料理といった食事によってもテーブルマナーは変わってきますが、身につけてしまえば怖いものなし! 正しいマナーを学んで食事の時間を楽しんで下さいね。