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Pacoma編集部

10分でわかる!投資の種類を簡単解説【超初心者向き】

将来のことを考え、投資を始めてみようと思ったことはありませんか? でも投資と言っても種類もたくさんあるし難しそう・・・そんな投資超初心者の方へ投資の種類と、そのメリット・デメリットについてファイナンシャルプランナー(FP)が解説します。

おおいみほ
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定AFP)。銀行にて、預金商品やローン商品、クレジットカード商品の商品企画・管理業務を経て、現在はウェブサイトなどで個人向けにマネーや税金、社会保険関連記事を中心に執筆中。また個人投資家としても活動中。

投資とは

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投資とは利益を得るために、金融商品や不動産、事業などでお金を動かすことです。投資したお金が減ってしまうリスクもあるため、ギャンブルのように考える人もいるかもしれませんが、投資はあくまでも計画的に資産を運用することが大切です。

 

投資の仕組み

投資で利益を得る方法は大きく分けて2つあります。

  1. 投資商品を売買して売買差益を得る方法(キャピタルゲイン)
  2. 投資商品を保有することで、配当金などの収入を得る方法(インカムゲイン)

 

投資と貯蓄の違い

投資と貯蓄の大きな違いは、投資には元本割れリスクがあり、貯蓄には原則として元本割れリスクがないことです。

投資の商品である株式や投資信託などは、値上がりして利益が出ることもあれば、値下がりして損が出ることもあります。リスクが高い金融商品は大きな利益を出す可能性も大きな損失を出す可能性も高く、「ハイリスクハイリターン」と呼ばれています。一方、リスクが低い金融商品は利益も損失もそれほど大きくないため、「ローリスクローリターン」と言われています。一般に、リスクとリターンは正比例しており、「ローリスクハイリターン」な投資商品はありません。

貯蓄の商品である銀行預金などは、元本1,000万円とその利息までは預金保険で守られており、元本割れリスクはありません。そのかわり、リターンは低く、銀行などの円定期預金の金利は年0.01%程度です(2017年8月現在)。資産を貯蓄ばかりで運用していると、インフレ率より預金金利が低いために、将来現金の実質的な価値が下がるインフレリスクがあります。

 

投資の種類とメリット・デメリット

続いて、日本国内で一般的な投資商品の種類と、メリット・デメリットについてご説明します。

 

国内株式

日本の上場株式の売買は証券会社に口座を作れば始めることができます。証券会社の中では売買手数料が安く、インターネットで簡単に取引できるネット証券会社がおすすめです。

一般に、株式の売買単位は「単元株」と呼ばれる株数(企業ごとに100株、1,000株など)で取引されます。単元株が100株で、株価が7,000円の企業の株式を買おうとすると、70万円の資金が必要です。単元株の購入だとまとまった資金が必要になるため、最低1株単位で取引ができる「ミニ株」と呼ばれるサービスを提供している証券会社もあります。

 
【メリット】

値上がり益がねらえる
株価が安いときに買って高いときに売れば売買差益が得られます。

 

配当金や株主優待がもらえる
企業の業績がよければ、決算期ごとに(年1回~2回)配当金(や株主優待)がもらえます。

 

インフレ対策になる
景気がいいと企業の業績もおおむね上がり、株価の値上がりや配当金の増額をもたらします。好景気時には物価が上がりインフレが進むのが特徴です。したがって、景気に応じて株価や配当金が上がる株式投資はインフレに強いと言えます。

 
【デメリット】

企業が多すぎてどの企業の株式を買っていいのかわからない
株は上場株式だけで何千とあります。銘柄選びに迷った場合は、なじみがある業界の企業、よく商品やサービスを利用している企業を選ぶとよいでしょう。

 

値下がりリスクがある
企業の業績が悪くなると、株価は値下がり、配当金も減額になったりゼロになったりします。

 

FX

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FXの正式名は「外国為替証拠金取引」といいます。「証拠金取引」とは、FX会社に証拠金という資金を担保に預け、預けた資金の何倍もの金額に相当する通貨売買取引をできる仕組みです。

FXで売買差益を出すには、外貨安(円高)のときに外貨を買って外貨高(円安)になったら外貨を売る、外貨高(円安)のときに外貨を売って外貨安(円高)になったら外貨を買い戻すという2通りの方法があります。証拠金取引ではのように「売り」取引から始めることも可能です。

FXはFX会社やFXを取り扱っている証券会社に口座を作れば取引が始められます。ほとんどの日本のFX会社・証券会社では、インターネットでの取引が可能です。

 
【メリット】

少額から投資ができる
FXの取引単位は1万通貨単位(例:1万ドル、1万ユーロ)が一般的ですが、FX会社・証券会社によっては、1,000通貨単位・100通貨単位・1通貨単位でも取引ができるため、数千円・数百円・数円の少額からでも取引が可能です。

 

取引通貨が限られているため通貨を選びやすい
上場株式は国内だけでも何千もの銘柄があり、自分の希望に合った銘柄を探すのが大変です。一方、FXは取引通貨の組み合わせ(通貨ペア)が10種類~20種類程度と少ないために、通貨ペアを選ぶのにそれほど手間がかからないというメリットがあります。なお、取引可能な通貨の組み合わせには、外貨⇔日本円のほかに、外貨⇔外貨の組み合わせも可能です。「一番なじみがある米ドル・円の通貨ペアにしよう」「値動きが激しい英ポンド・円がおもしろそう」など、いろいろな観点で通貨ペアを選べる楽しみもあるでしょう。

 
【デメリット】

リスクが高い
FXは大きな為替差益を出しやすい一方で、大きな為替差損も出しやすい投資商品です。

 

値動きが激しくチェックが大変
為替市場は値動きが激しく、FXで利益を出そうとすると常にレートをチェックする必要があります。

 

国内債券

債券とは国や企業が借金をする代わりに発行する有価証券のことで、国の借金なら国債、企業の借金なら社債といいます。中でも国内債券とは日本国内で発行される円建ての債券のことです。個人が購入できる債券は、個人向け国債、個人向け社債などがあります。

個人向け国債には「変動金利型10年満期」「固定金利型5年満期」「固定金利型3年満期」があります。毎月発行されており、証券会社や銀行などの金融機関で購入可能です。購入単位は最低1万円から、金利の下限は年0.05%に設定されており、利子は年2回受け取ることができます。

個人向け社債は、取り扱い証券会社で購入することができますが、発行する企業はまだまだ少ないのが実情です。また、個人向け社債は預金や個人向け国債よりも利率が高く人気があるため、募集開始後すぐ完売というケースも少なくありません。一般に、個人向け社債の満期は1年~10年のものがほとんどで、通常年に2回利息が支払われます。

 
【メリット】

元本割れリスクが低い
個人向け国債・社債は、発行体が破たんしない限り、満期(償還日)まで保有していれば額面金額が投資家に戻ってきます。

 

利率が銀行預金よりも高い
利率が銀行預金よりも高い

 
【デメリット】

申込時期や募集金額が限られている
個人向け国債は年12回、個人向け社債は必要な都度発行され、募集金額もほぼ決まっています。いつでも好きなときに買えるわけではありません。

 

流動性(換金性)が低い
個人向け社債の中途換金は可能なことになっていますが、買い手が見込めない場合は取り扱い金融機関に買い取りを断られる可能性があります。個人向け国債も発行後1年以内に中途換金はできません。

 

国内不動産

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国内不動産投資は、賃貸物件を購入して賃貸収入を得たり、不動産の値上がりを待って売却し値上がり益を得たりすることを目的にしています。不動産投資には物件購入のための大きな資金が必要となるため、購入物件を担保に不動産投資ローンを借りる個人投資家が多いのが特徴です。ただし、賃貸収入が目的の場合は、賃貸物件に空室が出ると収入がストップまたは減少し収益が悪化します。また、値上がり益が目的の場合は、地価が下がると収益が悪化するリスクがあります。

 
【メリット】

優良賃貸物件を購入できれば安定した家賃収入を得られる
賃貸収入が目的の場合、退去者が出ても入居希望者がすぐ見つかる好立地の物件は空室リスクが低く、しかも現在の家賃を下げずに入居者が見つかるため、長期間にわたって安定した家賃収入が得られます。また、値上がり益が目的の場合も、値上がりを待つ間に土地に賃貸アパートや賃家を建て、家賃収入で稼いだり、賃貸物件として高く売却することもできます。好立地の不動産購入は収益の大きなポイントとなります。

 

金融商品に比べて不動産は値下がりリスクが少ない
一般に不動産(主に土地)は、株式などの金融商品と比較して、急に大きく値下がりすることがありません。

 
【デメリット】

最初に大きな投資資金が必要
不動産を購入することになるため、最初に何千万円単位のまとまった資金が必要です。また、銀行などの金融機関のローンを利用する場合は、ローン審査に通らねばなりません。

 

空室リスクがつきまとう
賃貸収入が目的の不動産投資には常に空室リスクがついてまわります。入居者が退去したあと空室のままだと収入がストップしてしまいます。また、値上がり益が目的の不動産投資の場合も、値上がりを待つ間、土地に賃貸物件を建てて賃貸収入を得るケースでは、空室リスクを考えなくてはなりません。

 

国内投資信託

国内投資信託は日本の「投信法」にもとづいて設立される投資信託のことです。投資信託は投資家から資金を集め、集まった資金をプロの投資家(通常は運用会社)が運用をします。投資信託は証券会社や銀行などの金融機関で購入することができます。

国内投資信託は、パッシブ型(インデックス型)と②アクティブ型に大きく分かれます。は日経平均株価(日経225)やTOPIX(東証株価指数)などの株価指数(インデックス)に連動するように運用され、は株価指数を上回るリターン(収益)を出すことが目標です。そのため、に比べて、リスクを取ってハイリターンをねらう傾向があります。

投資信託には、「販売手数料」や「信託財産留保額」(中途解約手数料のようなもの)、「信託報酬」(保有期間中の運用管理手数料)の3種類の手数料があります。投資信託の手数料は投資信託ごとに異なります。販売手数料は金融機関によって異なりますが、信託財産留保額と信託報酬はどの金融機関でも同じです。

初心者が投資信託に投資する際には、のパッシブ型投資信託から始めることをおすすめします。パッシブ型投資信託は、一般にローリスク(よってローリターン)で、のアクティブ型投資信託に比べると、各種手数料も低めに設定されていることが多いです。また、価格も運用の目標とされる日経平均株価やTOPIXなどの株価指数に連動しているため、売買のタイミングを見定める際も株価指数の動向を確認していれば大丈夫と、比較的シンプルです。

 
【メリット】

少額の投資で分散投資が可能なのでリスクが軽減できる
投資信託の運用者は、投資家から集めた資金を国内外の株式や債券などに分散投資をすることによって、リスクを減らしリターンを最大化しようとします。したがって、自分で個別の金融商品を買うよりも少額の投資で分散投資が可能です。

 

少額から投資ができる
投資信託は一般に1万円くらいから購入可能です。さらに、一部のネット証券会社の中には100円から投資信託を購入できる会社があります。

 
【デメリット】

手数料が高い
投資信託には手数料がかかります。販売手数料や信託財産留保額がかからない投資信託もありますが、信託報酬は投資信託を保有している間は運用資産の中から自動的に引かれ続けます。

 

投資信託の銘柄数が多すぎてどれを選んでいいかわからない
投資信託は銘柄数が多すぎて「どれを選んでいいかわからない」状態です。投資信託選びに困った場合は、過去の運用実績ランキングなどをもとに、長期にわたって実績が出ている銘柄を選ぶとよいでしょう。

 

始めたい!と思ったら…【超初心者用】基本ルールをおさえよう

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実際に投資を始める前に次の3つの基本ルールを確認してください。

 

少額から始める

初めて手を出す投資商品は、余裕資金で少額から始められるものにしましょう。たとえ全額を失ってしまっても後悔しない程度の金額、「いい勉強になった」と思える程度の金額におさえるようにします。

 

リターンを重視しない

最初から大きなリターンを求めないようにしましょう。長期的に見て、リターン(キャピタルゲイン+インカムゲイン)がインフレ率を上回るようであれば、投資したお金の実質的な価値は上がっており、資産運用は成功と言えます。

 

終わらせやすい商品を選ぶ

投資商品を選ぶ際には、自分にとって都合のよいときに始められて、いつでもやめることができる流動性が高い(=終わらせやすい)商品を選ぶようにしましょう。また、すぐにお金に替えられる商品だと、急にお金が必要になったときでも安心です。

 

投資超初心者におすすめはこれ!

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ここでは投資に関する知識や経験が少ない、初心者の方へおすすめできる金融商品を3点ご紹介します。

 

株価指数連動型のETF(上場投資信託)

「上場株式や投資信託の銘柄を選ぶのは面倒だけど長期保有してインフレ対策をしたい」という人におすすめなのが株価指数連動型のETFです。日経平均株価、TOPIXなど、日本の代表的な株価指数に連動したETFがあります。ふつうの投資信託にも株価指数に連動したインデックス型投資信託がありますが、手数料や信託報酬の面でETFの方が有利です。

 

FX

ハイリスクハイリターンのFXですが、少額で始められることと流動性の高さの点では優れています。また、24時間取引可能で値動きが激しいことを逆手に取って「1~2時間だけFXをしてみよう」というお試し投資が可能です。

 

100円から投資信託を始められる証券会社でアクティブ型投資信託を購入

少額で始められる投資として注目されているのが、購入最低価格が100円以上の投資信託サービスです。一部のネット証券会社で提供されています。上述の「株価指数連動型のETF」を資産運用候補に入れたなら、「100円投資信託」ではアクティブ型投資信託を購入してバランスを取ることもおすすめです。

 

いかがでしたか?投資は知れば知るほど奥が深いものです。リスクを伴う場合もあるのでしっかり学んで自分に合った投資を始めてみましょう。