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インタビュー
薮田朋子

「リノベーションした一軒家にDIYを足して、居心地のいい空間に」【女優・野村佑香さんインタビュー】

子役やモデルとして物心がつく前から活動していた野村佑香さん。現在は女優業だけでなく、一児のママとしても頑張っています。そんな彼女が実はインテリアやおうち時間をとても大切にしていると聞きつけました。編集部がご自宅に伺い、暮らしとDIYについて伺ってきました。

夫婦で好きなテイストが違うからMIXする


――早速ですが、素敵なお家にお住まいなんですね。とても落ち着きます。

ありがとうございます! 築27年の一軒家をリノベーションしています。
娘が生まれる前に、夫婦でアメリカへ旅行に行ったとき、サンフランシスコのカフェの雰囲気をすごく気に入ったんです。そのカフェのイメージをリノベーション会社さんにお伝えし、このようなテイストになりました。
自分たちの希望に合うものに仕上げていただき、とても満足しています。

 

家具は木の温もりの中に鉄の冷たさを感じられるように、古道具とDIYアレンジしたもの、アメリカのソファやアイアンの棚など新旧MIXにしていました。
もともと私がEAMES好きなんですけど、その流れもあるかもしれないですね。物語のあるものが年々好きになっているので、そういうものを取り入れています。

 

――昔からEAMES好きということは、もともとインテリアが好きだったんですね。

そうなんです、中学生のころから椅子好きで、15年ほど前に上野で開催されたEAMES展にも行きました(笑)。

――とても早熟(笑)。

そこで、「やっぱり好きだな」って思って。祖母に高校の入学のお祝いでいただいたお金を握りしめて、EAMESのチェアを買いに行きました。この家にも持ってきていますよ。嫁入り道具です(笑)。

――大事にされているんですね。それにしても野村さんと旦那さん、お家の趣味が合うんですね。

それが、私がヨーロッパテイスト好きで、主人がアメリカテイスト好きなんです。今までアパート、マンション、一軒家と引っ越してきたんですけど。引っ越して行く中で、自分たちのすり合わせが少しずつできてきた感じですね。
合わないところも尊重できるものは尊重し合えるようになって。だからDIYをするときも、必ず相談してすり合わせてから行いますね。

あとは主人が箱好きで、中に入れる物がないのに、いい物で安いからって買って来ちゃうんですよ。この壁の箱もそうなんですけど、私が壁につけて小物を入れて飾りました。

 

▲古い木箱を壁にかけて、ディスプレイ棚として活用している

最近ではシリアルの瓶。3か月経っても一向にシリアルを入れないから、私が先日、梅シロップを作って入れました(笑)。

――旦那さんが用意してくれて、それに野村さんがアイディアを詰め込むんですね。

すごく素敵な言い方をしてくださってありがとうございます(笑)。
私がアレンジをする分には文句は言わなくて、逆に「そういう風に使ったんだ」って感心してくれて。主人といるとアレンジ力が試されます。

引っ越しが多かったのも、入れ物が好きな主人が素敵な物件を見つけてくるんですけど……。

――物件も「箱」なんですね!

そうですね(笑)。このお家は、彼にとってお気に入りの大きな「箱」。お互いに好きなものが詰まっているので、すごく居心地がいいんです。

 

子どものころから日常の中にDIYがあった

――野村さんがDIYを始めたきっかけを教えてください。

母の影響ですね。母は家政科を出ているので、小さいころは子どもの服だけでなく、家族全員のパジャマをお揃いで作ってくれたりしました。
手先が器用なので、IKEAのテレビセットも一人で組み立てるほど。母が全部作ってしまうので実家にいるときは、特に自分で作ることはなかったんです。

でも、主人と結婚して、お互い古い物件が好きなので何度か引っ越していくうちに、家に今の既製品が合わなさそうということが多かったんです。
新しいものが合わないんだったら作った方が早いし、楽しいんじゃないかって二人で話して。相談しながら少しずつ作っていきました。

 

▲工具。左より、狭い場所でのネジ類を指で回せる道具。壁に当てて梁を探すセンサー。古道具の古いネジを取るときは、ドライバーとネジすべり止め液を一緒に使用する

――では、最初に暮らしていたアパートは既製品ばかりだったんですか?

つっぱり棒でクローゼットを作るくらいでした。あとは今、洗面所で使っている無印良品の棚もそのときから使っているものです。

 

▲玄関の扉に使ったペンキを無印の棚に塗って、洗面所の壁につけている

家を変えるたびに少しずつその家に合うものを話し合って作って。今の家になってやっと、自分たちの趣味の落ち着きどころがわかってきた感じですね。

――子どものころから手作りするという環境があったから、DIYやアレンジっていうのは普通のことだったんですね。

……そういえば高校生のころ、サイコロ状の棚を友だちのお父さんにカットしてもらって、飾り棚の棚の高さと合わせて板を乗せて。自分の部屋にバーカウンターを作っていましたね! すっかり忘れていました(笑)。

だから、何か買ってきて生かすとかアレンジするとかは、普通の発想として出てきたんですよね。
DIY教室に通って0から作るとかではないんですけど、古道具屋で見つけたものに、ホームセンターなどで買ったものをDIYでプラスするとカッコよくなるんじゃないか、とか。
「DIY」というより「DIYアレンジ」と言った方が近いかもしれないですね。

 

▲よく使う調味料を置く棚が欲しかったため、古道具屋で買った古材とL字金具で小さな棚を製作

DIYもリノベーションも、自分色にできることが楽しみだと思うんです。それに囲まれたら居心地悪いことなんてないですよね。
だから、ゆったり気持ちいい空間になる。DIYにハマる人の理由はそこじゃないかなって思うんです。

 

親からのマインドを子どもにも伝えていきたい

――お子さんが生まれてからDIYをするのは難しいと思うのですが、どうされているのでしょうか。

子どももやっと動き回るようになってきたので、これから必要なものや作りたいものが増えてくるのだろうなという感じですね。今はスパイス棚に手を伸ばしちゃうんで、柵を作りたいなとは考えています。

――こういった木の温もりのある家も、手作りの家具があることも。今の時代の子どもたちにはすごく貴重なことなのかなって思います。
それに梅シロップのお話も出ましたが、野村さんっておうち時間をとても大事にしていますね。

自分たちが好きなんですよね。リノベーション済みの物件も既製品も、探せばいいものがあるかもしれないけど、でももしかしたら自分たちでちょっと失敗しても作ったほうが愛着を持てるじゃないかなって。
愛着があれば長く大切に使おうって気持ちになりますし。

家は気持ちがリセットされて素に戻って休める場所だから、気持ちのいい空間であればあるほど、外に出ても元気にやっていけるんじゃないかって思うんです。
だから多少不便でも自分たちで手を入れてみようとか、ごはんも保存食を作ってみようとか。そういうことにつながっているのかもしれないですね。

――愛着のある家で、お母さんからの手作りマインドが野村さんに伝わり、そしてお子さんに伝わる流れも素敵ですね。

母から受け継いだ時計や指輪も、将来娘にあげようって決めているし、祖母からもらって着ていた浴衣も、娘にも着せたいなって。ちゃんと浴衣を洗ってたためる女子に育てたいです(笑)。

 


――お子さんが生まれてから、芸能活動は変わってきましたか?

もちろん子どもがいるからこそいただける取材も多いですね。
助産院で産んだり布おむつで子育てをしたりというのが、メジャーではない選択をしているみたいなので、そういったことでお話を聞かせてくださいってお声がかかることもあります。

――今後はどうして行きたいですか?

暮らしは続いていくので、それに必要なDIYも生活のことも大切にしていきたいし、みなさんにお伝えできる場があればお伝えしたいなとも思っています。
ちょっとずつ女優業も再開できればうれしいですし、DIYに関するお仕事にも挑戦していきたいです。

 

撮影:牛島康介

野村佑香/女優・タレント

1984年生まれ。3歳のときにキッズモデルとして芸能界入り。小5のとき、TBSテレビドラマ「パパ・サヴァイバル」で女優デビュー。その後、TBSテレビドラマ「木曜の怪談 怪奇倶楽部」に出演し、チャイドルとして活躍する。
2011年に結婚し、2016年に長女を出産。趣味はDIY・食・カメラなど。

 
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