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DIY
木津 イチロウ

猫用品を一括収納!「猫ベッド ボックス」【お猫様に奉納DIYグッズ】

猫を愛しすぎて専用アパートまで建ててしまった大家が、我が家のお猫様にもっと喜んでもらうため、今度は猫グッズをDIY! 第6回目は、トイレの砂やマットなどの猫用品を一挙収納できる「猫ベッド ボックス」を手作りします! ウー様お気に入りの枕を使ったこの一品、満足していただけるでしょうか……?

お猫様満足度:
★★★★☆

リビングに置いても違和感ゼロな猫ベッド兼収納ボックス

こんにちは! 東京・杉並区にある、デザイナーズ猫専用賃貸「Gatos Apartment」の大家、木津です。

皆さんのお宅では、猫トイレをどこに設置していますか?

日本の住環境では、猫トイレを設置するスペースを確保するのは至難の業。そのため、リビングに猫トイレを設置することも当たり前になっています。でも、リビングに設置すると更なる問題が。それが猫トイレとセットで使用する「猫砂」と「猫用マット」の置き場所です。

重量もあり、運んでくるのもひと仕事なので、最近は通販で購入される方も多いこれらのアイテム。安い時などに大量購入すると保管場所に困るんですよね。

そこで! 今回は猫砂と猫マットを収納できて、更に猫のベッドにもなっちゃう、リビングに置いても違和感ゼロな、「木製の収納ボックス兼猫ベッド」を作ってみようと思います!

チー
登場猫物:チー(母)MIX・8歳。生粋のノラ。目の見えないわが子ウーを連れてきたことがきっかけで飼うことに。人見知りの激しいツンデレ猫。恥ずかしがり屋のため、あまり出てこない。

ウー
登場猫物:ウー(娘)MIX・5歳。物怖じしない人懐っこさでGatos Aptの広報を担当。おっとりした甘えん坊猫。本企画の主役。

 

今回使用した材料はこちら

<材料>

  1. 1,820mm x 910mm x 15mmの合板を下記の寸法にカット
    ・606mm x 455mm 4枚
    ・420mm x 455mm 2枚
  2. アルミハンドル 小 2個
  3. アルミハンドル 大 1個
  4. ヒンジ 2個1セット
  5. 木割れ防止ビス
  6. ワトコオイル
  7. 枕(500mm x 400mm)

<道具>

  • 電動ドライバー
  • 塗装用ブラシ
  • 木工用ボンド
  • ラチェット式ベルトクランプ

 

材料探しに、ホームセンターへGo!

なぜかウー様は、私の枕の上で寝るのが大好き(結構多いんですよ、加齢臭が好きな猫って……) せっかく、ウー様のお気に召している枕なので、この枕をそのまま有効活用しようと思います。

まずはこの枕を乗せることができる大きさの木箱を作る材料を求めて、ホームセンターへ行って来ました。

どうすれば良いか途方に暮れていた私を助けてくれたのは、島忠ホームズ仙川店のわたなべさん! アドバイスに従って、材料は一枚の大きな合板を希望の寸法でカットすることに。

 

1,820mm x 910mm x 15mmの「シナランバーコア」という合板を購入。デカイ!

 

申込書に、カットしてもらう寸法図を書きます。

 

わなたべさんが合板を裁断機にセットして、あっと言う間にカット終了。「これだけ大きい箱だと、先にボンドで接着して、クランプで挟んだ方が良い」「ネジは木割れしにくいタイプが良い」「塗装する前にヤスリがけした方が良い」など、色々とアドバイスしていただきました!

 

さっそく作ってみよう!

木材を箱状に仮組みする

いきなりネジを使って箱を組み立てるのは難しいので、まずはボンドを使って仮組みしていきます。

 

  1. カットした木材に木工ボンドを塗って、仮組みします。

  2. 今回の秘密兵器、ラチェット式ベルトクランプを使って固定します。これでビス打ちをしても、動かしても大丈夫!

  3. 「また何か作りはじめたのにゃ。」

 

仮組みした箱をビスでとめる

仮組みした箱をビスでとめていきます。「木割れ防止ビス」を使うとキレイに打てるのでオススメです。

 

  1. 箱を裏返し、底面から側面の板を固定するようにビスを打ちます。

  2. 側面からもビス止め。

 

箱のフタ(=寝る部分)を作る

箱の固定が終わったら、いよいよフタ=お猫様が寝る部分の製作へ。すでにカットされた木材を組み立てるだけなので、ここまでは案外早く出来ました!

 

  1. ドアの取手として使われるアルミハンドルを取り付け、ベッドガード代わりにします。

  2. ちなみに島忠仙川店には、取手がこんなに沢山あります。

  3. フタの短いほうの辺に小さいハンドルを、長いほうの辺には大きなハンドルを、それぞれ真ん中に取り付けます。

  4. フタが完成!! (フタと本体を取り付ける作業は、次の作業のあとにやるので、いったんストップ!)

 

オイルを塗って、風合いと保護をプラス

完成したボックスには、お好きなように塗装して更にオリジナリティーを出しましょう。お部屋 の雰囲気に合わせて、絵を書いても良いですし、ステンシルで文字やイラストを入れてもオシャレですね。

私はナチュラルな雰囲気が好きなので、「ワトコオイル」というDIY女子御用達な英国製塗料を塗ることにしました。このオイル、木の風合いを最大限に引き出しながら、浸透して木を守る役割も果たしてくれるスグレモノ。

 

なお、塗る際は換気に気をつけて。私は炎天下の屋上で作業すること約15分でまんべんなく塗り終わりました。ワトコオイルの場合、完全乾燥まで24時間かかります。

 

フタを本体にセットして……完成!

フタとボックス本体を、ヒンジを使って接続します。ビスが小さいものは電動より手でドライバーを回した方が楽です。この作業が終わると……、

 

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ジャーン! 完成です!

塗装前と比較するとこんな感じ。

 

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これはこれで良いのですが、塗ると濡れた感じが出てくるのが分かりますね。本当は、全体にヤスリがけをして、2度塗りするともっとキレイに風合いが出ますよ。

 

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上蓋を開けると、広大な収納スペースが。

とりあえず私の家にあったトイレマット4セット、猫砂1袋を入れてみると、こんな感じ。これだけの収納スペースがあれば、マットと猫砂を大量購入しても収納に困ることはないでしょう!

それでは枕をセットして、寝床を制作。さあウー様、お休みください!

 

 

 

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「うにゃ。」

 

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「ちょっと高めで、寝心地良いにゃ。」

おぉ! やった! グッスリ、気持ちよさそうに寝ています! これは成功と言って良いのではないでしょうか!

 

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引きで見るとこんな感じ。うーむ、存在感がハンパない……。今回は「枕ありき」でサイズ設定したのでちょっと大きすぎだったかも。一回り小さく作っても充分な収納スペースを確保できますので、これを見て「作ってみよう!」と思われた方は、サイズを工夫してみてください。こうやっ て自由に寸法を変えて作れるところが、DIYの面白いところですね!

木箱を作るのは、DIYの基本らしいのですが、最近、本格的に「何かを作る」ことに喜びを感じるようになって来てしまいました。次回も世の中の猫と人が喜んでもらえる「何か」を作りますので、お楽しみにー!